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青年海外協力隊 現職参加の教員の給料は?

現職の教師が青年海外協力隊に参加する場合、その間の給料はどうなるの?
今回は「青年海外協力隊×教師の現職参加」というテーマでお話します。
私の参加隊次は1次隊でしたので、同期に現職参加している教師の方はたくさんいました。
学校の先生をやられている方で、青年海外協力隊に行ってみたいと考える方は一定数いるみたいです。
「自分が世界の事を何も知らないと、子供に本当の教育をすることが出来ない」なんていう真面目な人、結構いますよね。
まあ、本当の教育云々は一旦横に置いておくとして、教職から参加する人は
退職して参加する人もいれば
現職教員特別参加制度を利用して参加してくる人もいます。
気になる人も多いと思いますので、先にポイントをお話しておきます。
現職教員特別参加制度を利用して青年海外協力隊に参加すると、
ガチで貯金が溜まります!!
普通に参加する青年海外協力隊の隊員よりも、圧倒的に貯金することが出来ます。
正直、もう金目当てで参加してもいいんじゃないかとさえ思いますね。
一応、ウェブサイトに現職参加制度に関するページもあるのですが、青年海外協力隊の募集要項と同じく、お金に関することなどははっきりと明記されていません。
まあ、これは青年海外協力隊に限った事ではないのですが、この手の話は「肝心な所」なのに
わざと難しい言葉や表現を使って、分かりにくくして煙に巻きますよね・・・・
という訳で、皆さんが知りたい「お金の事」を中心にお話していきましょう。




結論 現職教師はどのくらいお金もらえるの?

結論から言うと、

現職参加の教員は

派遣中も日本でもらっている給料・賞与がそっくりそのままもらえます。

さらに、現地では十分な現地生活費と安全な住居が提供されるので、

 

普段の手取りとボーナスに一切手を付けることなく、全て貯金に回すことが出来る

 

 

と言えば分かりやすいかもしれません。

2年間海外出張して、航空券や現地でのお小遣い、住まいが支給される、というイメージですかね。

 

仮に手取り25万円なら、

25万円×24か月でざっと600万円+ボーナスで7~800万溜まります。

 

もちろん他の隊員のように、社会復帰手当や国内支出手当などはさすがに出ませんが、

普通の青年海外協力隊でも2年間で約200万円の貯金と言われています。

それでも

「そんなにもらえるの??」

というのが世間一般的な反応だと思いますので、

これ、知ったらさすがに怒る人多いんじゃないですかね・・・・・

 

 

まあ、いくら既得権益に文句を言ったところで現行はそのような制度になっていますので、

この制度を利用して、

国際協力なんかに一切興味がないとしても、

2年間マグロ漁船にでも乗るつもりで参加するのも悪くはないかも知れません。マグロ漁船よりはかなり楽だと思いますよ。

 

 

現職参加制度を利用できる立場でも、退職して参加する人もいますからね・・・・

そういう人は本当にお金に興味がないのかもしれませんが、

お金は持っていて困ることはありませんので、利用できる立場の人は上手く利用するのが正解だと思います。

現職教員特別参加制度 ざっくり概要

詳しくはJICAのホームページをご覧になっていただければわかると思いますが、JICAのページは基本的に建前と能書きで埋め尽くされて肝心なことが書かれていない場合が多いですので

現職教員の青年海外協力隊についてざっくり説明します。

 

  • 参加資格は実務経験3年以上(教育委員会によっては5年の場合も)、20~45歳までの現職教員である事
  • 応募には学校長の推薦が必要
  • 学校勤務の栄養士さん養護さん、助教諭さんはダメ
  • 参加は1次隊のみで、6月もしくは7月派遣で3月に帰国。4月に復職。派遣前訓練を含めて2年間なので、実際の派遣期間は1年9か月くらい。なので、同期より一足早く帰国することになります。

 

こんな感じです。

 

英語力がザコでも大丈夫です。現職参加の教員の方の英語力が一般参加の方と比較して秀でているという事は一切ありません。

ただし、参加資格を満たしていたとしても学校がダメと言えばダメ、ですよね。

私立の高校に勤務していた同期がいたのですが、その学校では現職参加を認めていなかったとのことです。となると、退職しての参加を余儀なくされますね。2年間で貯蓄できる額を考えればその差はかなり大きいです。

 

このあたりは運もあるかもしれませんし、

実際のところは分かりませんが、普段の勤務態度や、上司に気に入られる、といった要素も必要なのかも知れませんね。

 

現職教師ではない人間から見ると、デメリットは帰国してすぐに職場復帰しなければならない事くらいじゃないですかね。

帰国後は、さすがにちょっとくらいは骨休めしたいじゃないですか。

でも、現職教員の方は帰国して、来週から仕事・・・みたいなケースが多いみたいで、それはちょっとかわいそう・・・・と思ったものです。

現職参加の厚待遇について

個人的には、青年海外協力隊自体、かなり「おいしい」仕事だと思っています。

その青年海外協力隊経験者から見ても、

現職参加の教員の待遇は「相当おいしい」と思います。

 

誰がどう見ても、仕事内容に対する一般的な給料相場から大きく外れた金額ですからね。

しかしまあ、税金というのはいつだって

人の使い道には厳しく、自分の使い道には他人事

そういうものだと思います。

 

 

JICA海外協力隊のウェブサイトにこんな記載があります。

2017年秋の行政事業レビューにおいて、外務省事業であるODA(ボランティアの在り方)が対象となり、評価者から「ボランティアの人件費補てんの抜本的見直し」の指摘がありました。この指摘を受け、現行の人件費補てん制度については見直しとなり、 2018年度春募集以降、現行の有給休職で現職参加される方の人件費補てん制度を継続することができなくなりました。なお、JICAとしては、現職での参加を推進する取組みは重要との認識しており、本邦所属先を持ちながら途上国の課題解決に貢献いただけるような新たな制度を検討しておりますので併せてお知らせいたします。

引用 JICA海外協力隊 ウェブサイト

これは一般企業での現職参加制度に関することだと思うのですが、

これでは制度そのものがなくなったのか、制度の内容に変更があったのか、肝心の給料はどのくらい支給されるのか、全然分かりませんよね。

 

こういう濁した回りくどい書き方はホントに嫌いです。

 

現職参加制度や、そもそも青年海外協力隊という事業に意義があると思ってやっているのなら、堂々と、誰でも分かりやすく、ストレートに記載して欲しいものです。

 

協力隊の待遇を知れば、隊員の質はともかくとして参加者はもっと増えると思うのですが・・・・

まとめ

割とざっくりした内容となってしまいましたが、

仮にJICAの言う、

教員が国際協力の舞台に求められている、とか、

帰国後の社会還元が求められている、とか、

そのようなことが全て建前であったとしても、

それに掛かる経費が成果に対して見合っていないとしても

 

 

現職教員の方が制度を利用して青年海外協力隊に参加するメリットはかなり大きいと思います。

 

とは言え、現状の好待遇がいつまでも続くかと言われたら、それはかなり怪しい所でしょう。

 

  • 色々なバックグラウンドを持つ隊員との出会いがあり
  • 普段はなかなかいけないような開発途上国で2年間生活し
  • JICAという組織に守られながら安全に開発途上国の現状を知り
  • さらに現在の手取りをそっくりそのまま貯蓄に回せる

 

こんなチャンスが得られるのは今だけかもしれません。

現職参加の制度を利用できるチャンスがある人は、ものは試しで言ってみるのもいいと思いますよ。