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JICA青年海外協力隊に合格するにはどのくらい英語力は必要??

  • 2019年5月16日
  • 2019年6月9日
  • 語学
青年海外協力隊になるには、どのくらい英語力が必要ですか?

青年海外協力隊にこれから応募しようと考えている方の心配事の一つとして、「語学力」が挙げられるかと思います。

 

JICAの認定する語学力には英語以外にもフランス語やスペイン語などがありますが、多くの方は英語の資格やスコアを提出して応募するかと思います。

 

 

結論から言うと、

協力隊に合格するにはそれほど高い英語力は必要ありません。.

 

しかし、それはあくまでも「合格」という事にフォーカスした場合で、協力隊の本番は現地に派遣されてからですよね。

という訳で、今回は隊員経験者である私の観点から、

「青年海外協力隊に必要な英語力」

についてお話ししたいと思います。

 

・協力隊「合格」に必要な英語力
・協力隊「活動」に必要な英語力
・語学訓練が始まる前にやっておくべき事

 

年海外協力隊に応募するために必要な英語力は?

 

青年海外協力隊に応募するには語学資格やスコアを提出する必要があるのはご存知かと思います。

問題は「どの程度の資格やスコアが必要か」という事なのですが

 

応募の際に必要とされている英語力は

英検3級もしくはTOEIC330点

となっています。

 

英検3級やTOEIC330点は中学や高校で英語の授業を受けた人にとっては何でもないレベルですよね。

 

私の場合は10年以上英語に触れていない状態で(もちろん試験前は勉強しましたが)TOEICを受けましたが、420点程度だったかと記憶しています。

結果・・・問題なく合格しました。

 

※私自身、TOEICスコアも英検の証明書も持っていなかったので、

JICA主催のTOIEC IPテストを受験しました。

 

英語が苦手な人でも、青年海外協力隊に応募して合格する可能性は十分あります。

 

これからもう少し詳しい説明をしていきますが、

前提として、JICAは青年海外協力隊の応募者に対しては基本的にウェルカムです。

 

 

よほど思想的に大きな問題があったり、健康面で重要な問題を抱えていない限りは

「できれば来て欲しい」というスタンスだという事を覚えておきましょう。

 

英語力に不安がある人も、

ちょっと勉強しておけば英語力を理由に落とされることは少ないのでまずは安心してください。

 

青年海外協力隊の英語力と「コミュニケーションレベル」

 

JICAでは英語力に応じた「コミュニケーションレベル」というものを設定しています。

こちらも青年海外協力隊の応募ページをご覧になっていただければわかりますが、一応こちらにもざっくりと記載しておきますね。

(記載している資格やスコア以外にも認められる資格・スコアはたくさんあります。詳細を知りたい方はこちらのページをご覧ください。)

 

 

コミュニケーションレベル 英語
A 十分なコミュニケーションが可能 英検準1級以上

TOEIC 730点以上

TOEFL 550点以上  他

B どんな状況でも適切なコミュニケーションが

できる素地を備えている

TOEIC 640点以上

TOEFL 500点以上

C 限られた範囲内での業務上の

コミュニケーションが可能

英検2級

TOEIC 500点

TOEFL 470点

D 日常会話程度 英検準2級・3級

TOEIC 330点 以上

TOEFL 410点以上

 

ざっくりとこんな感じです。

正直言って、この「コミュニケーションレベル」を隊員として気にしたことは1度もありません。

 

KAERU
KAERU
職種や要請によって必要とされるコミュニケーションレベルが違うのでは?

と考える方も多いと思います。

 

例えば、スポーツ系の職種ならそこまで求められないのでは?

みたいに。

 

多少はあるかもしれませんが、正直あまり気にしたことはありません。

 

皆さんもあまり気にする必要はないと思いますよ。

 

英語が得意な隊員は正直言ってかなり少数です。

  • コミュニティ開発だろうが
  • 青少年活動だろうが
  • PCインストラクターだろうが
  • 建築だろうが

 

英語が苦手な隊員はたくさんいました。

 

語学訓練での英語学習についてはコチラの記事に詳しく書いていますので、

良かったらご覧ください。

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青年海外協力隊 現地に入ったら英語は通用する?

訓練で英語力が劇的に伸びるという事はない

語学訓練を終えたからと言って、劇的に英語力が上がるという事はあまり期待できないでしょう。

 

そもそもそんな短期間で英語力が身に付くことなんてありません。

劇的に伸びたとしても、現地で不自由なく英語で会話できるほどの英語力はつきません。

結局自分が時間をかけて、地道に努力するしかないと思います。

 

なので、応募時に少し毛が生えた程度の英語力で現地に赴任することになります。

 

 

「そんなので大丈夫か?」と不安に思う人も多いと思いますが・・・・

 

結論から言うと、

最低限の英語力でも【なんとかやり過ごすことは十分可能】でしょう。

 

 

配属先が隊員の英語力にクレームを入れるなんてケースはまずないと思います。

 

そこまでやる気があり、隊員に期待している配属先はそう多くないと思います。

多くの配属先では「適当にやっても許されるような環境」

残念ながら、これが現実なのです。

むしろ、そのような環境でいかに頑張るか、という事が問われているのだとも思います。

 

※配属先の使用言語が「英語」とされていても、現地語中心の活動になることは十分あり得ます。逆に、現地語は全く必要がないという場合もあります。

 

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せっかく合格した青年海外協力隊。何とかやり過ごすだけでいいの??

 

英語力があってもなくても、2年間を全うすることは出来ます。

 

ただし、その活動内容は天と地ほどの差が生まれるのは間違いありません。

 

まず知っておいて欲しいのが

 

「英語力がなくても何とか伝わる」というのは大きな間違い。

 

だという事です。

 

自分の言いたいことを細かく、的確に伝えるにはより高度な英語力が絶対に必要です。

 

英語力での制限は、活動の制限だと考えてください。

 

英語力(語学力)に比例して、活動の幅は広がっていきます。

 

十分な英語力がないと、

仮に活動がうまく行っているように見えてもその実、

上手く言いたいことが伝わらず、言いたいことも言えず、

 

  • やりたいと思っている事が出来ない
  • 人とつながるチャンスを逃す
  • 現地の人も、あなたの貴重な経験や知識を学ぶチャンスを逃す

 

ということになってしまいます。

 

「活動に必要最低限な英語力」がどのくらいかを気にする方がそもそも間違いで、

 

英語力はあればあるほど、活動の質は良くなっていく

 

ある意味当然の事ですよね。

 

英語力があればあるほど、あなた自身も。現地の人たちも、得られる経験が大きく、深くなるという事です。

ここまでのまとめ 結局英語力はどのくらい必要??

少し長くなりましたので、一度ここまでの話をまとめてみましょう。

 

① 英語力がなくても、青年海外協力隊になる事は可能

② 語学訓練で劇的に英語力があがる訳ではない

③ 英語力はあればあるほどいい活動ができる

 

という事です。

KAERU
KAERU
もちろん英語に限らず、他の言語も同様です。

 

もう一つ付け加えると

 

2年間普通に生活しているだけでは

英語ペラペラにはなりません。

 

USAGI
USAGI
さすがに二年も住んでいれば、帰国時にはペラペラになるでしょ

と思うのは大きな間違いです。

 

※事実、任期終了後に語学留学に行く隊員は一定数います。

 

結局、確かな英語力を身に付けるには、地道に勉強してインプット、アウトプットを繰り返していくしかないのです。

もしあなたが協力隊を通じて語学力アップを期待しているのなら

 

もし、協力隊を通じて英語力のアップを期待しているのであれば、

英語の勉強は出来るだけ早めに始めることをお勧めします。

 

なぜなら、

2年間の任国での生活というのは貴重な英語の実践の場でもあります。

 

そこに辿り着くまでにある程度の英語力を持っていた方が、

実践で積める経験値の量が圧倒的に多くなるからです。

 

たくさん喋れてたくさん聞ける人の方が、全然しゃべれない、聞けないという人よりも成長が早くなります。

 

その人の英語力に比例して、成長も早くなっていく、という事ですね。

 

英語力があれば、英語で話す量も正確に聞こえる量も使う単語の種類も違ってきますからね、

ある意味当然の事でしょう。

 

なので・・・

 

語学訓練や任地での活動という絶好のアウトプットの機会を最大限に有効活用するために

 

任地での活動をより素晴らしいものにするために

 

語学訓練開始前から、できるだけ英語力は高めておくことをお勧めします。

 

語学訓練開始前にできる事

協力隊の語学訓練というチャンスを最大限に生かす

訓練前に、JICA指定のインターネットを使用した事前学習が「一応」あります。

が・・・・はっきり言って、お遊びです。

基礎文法の確認、といった感じだったかと思います。期待してはいけません。

※むしろ、このあたりはすんなりこなせる位でないと後々辛くなると思います。

 

訓練開始前なら卒業後、退職後でまとまった時間が取れる方も多いのではないでしょうか。

 

もし時間があるようでしたら、その期間を利用して集中的に英語の勉強をしておくのがオススメです。

 

理由は先ほども言いましたが、

英語力が高いほど、訓練をより効果的に利用できるからです。

 

語学訓練の授業は基礎文法や超基本的な会話表現などが中心になりますが、

そんな中学生レベルの復習だけで終わらせてしまうのは非常にもったいない!!

英語力があれば、上のクラスに入ってより高度な英語を学ぶことも出来るでしょう。

 

 

訓練所にはネイティブスピーカーの講師がたくさんいます。

話をする機会もたくさんあります。

彼らも積極的に話しかけてくれますので、英会話の練習のいいチャンスだし、友達になるチャンスでもあります。

 

文法や時計の読み方、道案内の仕方・・・そんなのは自分で勉強できますよね!!

 

前もって英語に慣れておく

前述のとおり、多くの隊員候補生は英語に慣れていない状態で語学訓練に参加してきます。

英語に慣れていない状態というのは

 

  • 英語で話すのが緊張する
  • 人に自分の英語を聞かれるのが恥ずかしい

 

このような状態だと言えます。

日本人同士になるとつい日本語を使ってしまうのは、

日本語の方が楽だから、というのももちろんあるかと思いますが、

 

自分の英語を聞かれたくない

というのも大きいと思います。

 

これは日本人特有の傾向だと思うのですが、とにかくこの状態をクリアしなければ、なかなか先に進めません。

 

多くの候補生は、訓練が終わるころには、英語に対する恐怖を克服し、「英語に慣れた状態」にはなっていると思います。

さすがに70日間毎日毎日、人前で英語を使っていれば、イヤでもなれるでしょう。

 

しかし、

 

もし訓練に入る前から英語に慣れている状態であれば、

貴重な語学訓練をもっと有意義に活用することが出来るはず

 

というのが協力隊経験者としての意見です。

 

色々な教材やオンラインスクールなどを利用してコツコツ英語力を付けていくのも大切だと思います。

しかし、

 

もし訓練前にまとまった休みが取れるのであれば、僕は短期間でも語学留学に行ってみることをお勧めします。

 

訓練前に語学留学を勧める理由

では、なぜ僕が訓練前の語学留学を勧めるのか、理由を述べていきます。

理由① オンラインレッスンよりは対面の方がいい

最近はスカイプを使ったオンラインレッスンを利用している人も多いと思います。

料金も安く、時間もフレキシブルなので大変便利ですが、

「人前で英語で話すことに慣れる」という観点からはあまり効果的だとは思えません。

画面越しに話をするのと対面で話すのではかなり勝手が違うからです。

もちろん、単純にスピーキング、リスニングの練習をするためであれば全然OKだと思います!

同じような理由で「マンツーマンレッスン」というのもあまりお勧めできません。

確かに自分が話せる時間は増えますが、

外国人講師と1対1で英語で話すのと、日本人の生徒が数名いる前で英語で話すのではどちらが緊張しますか?

英語を恐れないようになるには、多くの人の前で英語で話すことに慣れる事が重要だと思います。

理由② 1週間~という短期集中レッスン&低価格

留学というと大掛かりに聞こえますが、今は全くそんなことありません。

フィリピン留学であれば短期間・低価格で実現できることは皆さんもご存知の通りです。

期間によっては総額10万円程度で留学できるプランもありますので、国内のスクールに通うのと価格的に大差ありません。

短期集中で訓練所以上にガチガチの英語漬けの毎日を送ることが出来ますよ。

もちろん余裕があれば、カナダやアメリカなどもいいと思います。

 

理由③ 異文化コミュニケーションは語学だけではない

コミュニケーションというのは言葉だけではありませんよね。

考え方の違い、習慣の違いに触れるのも大切な異文化コミュニケーションです。

日本以外の国での生活や、外国の方と触れ合う事に慣れておく、というのも思った以上に大切な事ですよ。

 

 

 

とにかく出来るだけ早い段階で、「英語に慣れておく」

下手でも間違っていてもいいので自信をもって

 

自分は英語が喋れる!!

 

と言えるだけのマインドがあれば、その後の成長が大きく変わってくるはずです。

 

短期集中の語学留学は、そのために打ってつけの環境ですし、しかも手軽で意外と安い!!

 

 

これが僕が語学訓練前に短期留学を勧める理由です。

 

こんな留学先が

どのくらいの価格で留学することが出来るのかは気になるところだと思います。

日本最大級の口コミ数の留学情報サイトで、

日本から一番近い英語学習の留学先として知られるフィリピンの中からいくつかピックアップして紹介します。

もちろんアメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなどでも短期留学プランはたくさんありますので、詳しく知りたい方はコチラをご覧になって下さい。

 


 

School Withは日本最大の留学総合サイトとして知られていますね。

お申込みまですべてオンラインで完結する上に、WEB個別面談も無料でやっていますので、

料金や留学先の事など色々聞いてみるといいかもしれないですね。

 

フィリピン留学の聖地・セブ島

世界屈指のリゾートであるセブ島はフィリピンの中でも最も英語学校が集中する留学の聖地でもあります。

学校名 1週間 1か月
3D ACADEMY 34,000円~ 99,000円~
QQ English 39,000円~ 98,000円~
Genius English 66,000円~ 140,000円~

マニラ留学

フィリピンの政治、経済、文化の中心地、首都マニラは新興国の熱気あふれるメガシティ。

学校名 1週間 1か月
Enderun Colleges 28,000円~ 111,000円~
Quooll 36,000円~ 119,000円~
CNN ケソン校 51,000円~ 156,000円~

クラーク留学

首都マニラから2時間ほど。米軍基地の名残からネイティブスピーカーの講師の割合が非常に高い地域です。

学校名 1週間 1か月
EG Academy 44,000円~ 123,000円~
CIP 45,000円~ 130,000円~
GS 71,000円~ 147,000円~

 

 

これ以外に航空券やVISA取得費用などがかりますが、相場感としては1週間10万円強といったところでしょうか。

学校によってもスパルタ式やそうでないところなど違いがあります。

2年間の派遣前のバカンスがてら、気軽な気持ちで行ってみるのも悪くないかもしれませんね。

(派遣されてからも、任国外旅行というバカンスに行く機会はたくさんありますが)

 

スクールウィズなら実際に留学した方のデータも豊富に持っていますので、自分に合った留学先を見つけやすいかと思います。

 

青年海外協力隊に必要な英語力 まとめ

最後までご覧になっていただき、ありがとうございました。

 

青年海外協力隊になり、任期を全うするだけならそれほど英語力がなくても大丈夫かもしれません。

 

しかし、

あなたがより高い英語力を持っていれば

より良い活動を目指し

現地の人たちとより良い関係を築き

より素晴らしい2年間を過ごせる可能性は大きく上がります。

また、今では英語をしゃべれるようになった立場から見ると、

「いかに早い段階で英語に慣れるか」「照れや恥ずかしさがなく英語を話せるか」

という事が、英語上達のための第一歩だという事も是非覚えておいて欲しいと思います。

 

そのための手段の一つとして今回は訓練前の語学留学をおすすめしましたが、協力隊の2年間で高い英語力を身に着けたいと思っているのなら、選択肢としては絶対に悪くないと思います。

 

帰国後に英語力を生かしてステップアップするにしても

国際協力の道を歩んでいくにしても

 

高い英語力があれば帰国後の可能性も大きく広がるのは間違いありません。

 

 

青年海外協力隊の2年間は自分を成長させる意味でも絶好の機会です。

 

あなたの2年間が、かけがえのない素晴らしい時間になるように願っています。