2.同居する隊員とソリが合わない!
3.現地に日本人会の重鎮みたいな(偉そうな)人がいる
同居人とソリが合わない場合の対処法
嫌われてしまった場合の対処法
協力隊が悩みがちな日本人がらみの問題
隊員の派閥・村八分
首都や大きな都市では、派遣されている隊員、在留日本人の人数が多い場合があります。
派遣されれば歓迎会が行われるでしょうし、一緒に食事に行く機会も少なくないでしょう。
同じ日本人同士仲良くして、困ったときに相談に乗ってもらったり、協力して何かを企画してみたりするのはとても良いことだと思います。
しかし、実際には「派閥」や「村八分」という問題も起こってしまいがちです。
とくに注意が必要なのは、「みんなでワイワイするのが好きな年上の先輩隊員」でしょう。
何かにつけて自宅での飲み会が開催されて、旅行なども当たり前のようにつるんで行動し・・・
そういうのが好きな人なら良いのですが、人によっては嫌でも断りづらいと感じる人もいると思います。
あなたがまだ若いのであれば、あまり言う事を聞いていると舎弟にされる危険性があるので注意が必要です。
人数がある程度いると
- あの隊員は気に食わないから誘わない
- あの隊員は面白いから誘おう
みたいな感じになりますので、徐々に派閥らしきもの(仲良しグループ)が形成されていきます。
注意すべきなのは、この派閥の構成員が多い場合、もしくはその地域の隊員がみんな仲が良い場合です。
誰かにちょっと生意気だと思われたり、合わないと思われたら、
その噂は瞬く間に広まり、
まだ会った事のない隊員からもネガティブな印象を持たれてしまうケースも実際にあります。
新隊員の情報というのは非常に広まりやすいですからね。
このように一人に嫌われると、一気に村八分にされる危険性があります。
陰で悪口を言われたり、バカにされたり、仲間外れにされたり・・・というのは多くの人にとっては耐え難いものでしょう。
同居人とソリが合わない
これも結構よくある話です。
これは要請票にも書いてありますが、
学校などに派遣される隊員は、学校内の住居で同じ配属先の隊員とシェアハウスをする可能性があります。
- 派遣されたら先輩がいた
- 同期と配属先が一緒で2年間同じ家に住むことになった
- 後輩がやってきた
など同居のパターンは様々ですが、同居人と仲が悪くなると一気に日常生活が嫌な毎日へと変貌します。
ご飯を一緒に食べるなんてとんでもない。
相手が共同スペースにいるから部屋から出たくない、
外出するか、自室に入ったのを見計らってキッチンで料理する
なんて事にもなりかねません。
偉そうな現地在住の日本人
これは「みんなで集まるのが好きな先輩隊員」と同じですね。
にわかに信じがたい話ではありますが、
現地で起業した日本人、NGOや大使館の職員など現地在留の日本人の中には
妙に隊員に近づきたがり、つるみたがり、先輩風を吹かせ、
若い隊員に偉そうにして気持ちよくなりたい人さみしがり屋がいる場合があります。
現地で起業してある程度成果を出している人の中には、
隊員に説教をしたがる人
なんてのもいますので注意が必要です。
日本人とのつるむことのメリット・デメリット
現地在留現地の日本人には今話したような問題を抱える人ばかりではありません。
同じ日本人だからと良くしてくれる人も多いでしょう。
まので、まずは「日本人」というくくりで、一緒にいる事のメリットとデメリットを見ておきましょう。
日本人とつるむメリット
① 現地の情報を日本人目線で教えてもらえる
美味しいレストランや押さえておくべき観光地、日本の食材が買える店その他、日本人が欲しがる現地の情報を得るには日本人に聞くのが一番です。
⓶ ストレス発散になる
慣れない外国語で日常生活を送っていると、やはりたまには日本語が恋しくなるものです。話が出来る日本人がいれば、良いガス抜きになると思います。気の合う日本人と話すのはやっぱり楽しいものです。
③ 色々な立場・職種の人と知り合える
日本ではなかなか知り合う事が出来ないような仕事をしている人達とも知り合えるのはメリットと言っていいでしょう。
場合によっては帰国後の仕事につながることもあるかもしれません。
日本人とつるむデメリット
① そもそも何しに途上国に来たのか分からない
せっかく日本社会を飛び出して異文化を知るチャンスなのに、日本人とつるんでばかりでは日本で生活しているのと一緒です。
⓶ 語学の上達を妨げる
言わずもがな。日本語をしゃべっている間は語学の上達はありません。
このような感じかと思います。
これらの事をちゃんと理解している常識のある日本人なら良いのですが、
一定数の日本人がいれば、初めに紹介したような問題のある人の一人や二人はいると考えた方がいいでしょう。
もう一つ付け加えると、途上国で日本人が集まった時の話題は、多くの場合【現地人の悪口】になります。
あなた自身が日本人と積極的につるみたい、食事も旅行も一緒に行きたい、日本人とエンジョイしたい!というさみしがり屋さんなら話は別ですが、
せっかく意を決してやってきた発展途上国なのですから、そこでしか味わえないことをたくさん経験すべきではないでしょうか。
やはり日本人コミュニティとはある程度距離を保った付き合い方をした方が良い、と私は良いと思います。
では次に、様々なケースでの対応の方法や解決策をお話しします。
日本人との上手な付き合い方と問題があった時の解決策
ベストは「つかず離れず嫌われず」
日本人なんて興味ない、と一匹狼のようになるのも良いのですが、
やはり悪い印象を持たれるよりは、良い印象を持たれた方が色々やりやすくなるのは間違いないでしょう。
こんな外国に来て日本人に気を遣うのはバカバカしいと思うのはもっともな話ですが、
気の乗らない誘いは「活動でどうしても行けなくて・・・」など言って上手くかわすしたたかさがあると、
後々面倒になりません。
自分の活動においても、相手が得意分野で力を貸してくれる可能性もある、という事も見逃せません。
たとえ嫌いであっても、良好な関係でいた方がメリットは大きいです。
妙に意識が高い系の発言や周りが引いてしまうような尖った発言をするのもNGです。
日本人特有の「出る杭は打たれる」というやつですね。
出過ぎる杭は打たれない、という言葉もありますが、
そもそも日本人に杭を出し過ぎても意味がないので勘違いしないように。
出過ぎる杭になりたいなら、配属先の現地人の前でやりましょう。
同居人に我慢できない場合
隊員とシェアハウスをして、ソリが合わずにどうしても仲良くなれない場合、
最終手段として任地変更という方法もあるという事を覚えておきましょう。
一番いいのは相手と話し合って関係を修復することですが、難しいようならJICAの調整員に相談することをお勧めします。
間に入ってもらう事で自体が好転する可能性は十分にあるでしょう。
それでもダメなら任地変更も立派な選択肢。
不本意かもしれませんが、2年間くだらない事で嫌な気分で過ごすよりは全然マシだと思います。
どうやら嫌われてしまった場合
どうやら周りから嫌われているらしい、避けられているらしい・・・・
そんな時は、「関係ない。自分は1人でいい。」と心を閉ざすよりも
自分がなぜ嫌われたか、自分に何か問題あったのか
必ず理由がありますので、
自分自身を客観的に見つめなおしてみることをお勧めします。
自分を貫き通すことも大切ですが、周りに媚びるのではなく、周りと上手くやっていくことも非常に大切です。
自分が成長するチャンスとして、冷静に自分自身を分析してみましょう。
- 飲み会の席などで、自分が喋ってばかりで場を独占していませんか?
- 武勇伝や自慢話ばかりしていませんか?
- 「自分は出来る人」感を出していませんか?
- 生意気な発言や、人を見下す発言はしていませんか?
- 相手の指摘に反論ばかりしていませんか?
分かっていない人が意外と多くて驚くのですが、このような人は基本的に嫌われます。
協力隊に限らず、こういう人はどこのコミュニティにもいるものです。
逆に・・・・
- 人の話に割り込まず、ちゃんと聞く
- 周りに話を振って、発言させてあげる
- 人の忠告は素直に聞く
- 基本的に謙虚
- 常に笑顔
こういう人は好感を持たれますよね。
もちろん、
人に媚びるのが嫌だ、自分を貫きたい、嫌われても構わない、
という人はそのままでいてもらえれば良いと思います。
自分に問題があると思ったら、そこを修正できれば周りとの関係もすぐに良くなるはずです。
参考にしてみて下さい。
まとめ