協力隊のメリット① 派遣国の現実を知ることが出来る
青年海外協力隊の派遣国は、ほとんどの日本人にとっては馴染みのない国ばかり。
だからこそ、憧れを抱き、不安を感じるのかもしれません。
どこかとんでもない、地球の果てにか別の世界にでも行くような気持ちでした。
特に南米やアフリカの国々はニュースや新聞の中だけでしか接する機会もなく、
このインターネットが発達した現代でさえも、多くの人が間違ったステレオタイプのイメージを持っています。
いくら書籍やインターネットで情報を得ても、
実際に足を運んで、自分の目で見て、触れて初めて分かる事には遠く及びません。
そのに住んでいる人たちは、自分と同じ地球に住んでいる同じ人間だという事。
やや抽象的な表現ですが、こんなことですら、私自身が現地に行って初めて実感したことです。
正しい情報を自分自身で得ることで、新たに見えてくることは必ずあります。
私の場合は、当該国でのビジネスチャンスに気づき、
任期終了後に再渡航して企業し、現在進行形でビジネスを行っています。
実際に世界の果てまで行ってみることで、世界をグッと小さく感じる事が出来るはずです。
もしかしたら何かビジネスのチャンスが埋まっているかもしれないし・・・
とにかく、ほとんどの日本人が知りえないその国の現実を知る事が出来るのは、大きなメリットと言えるでしょう。
協力隊のメリット② 2年間の海外勤務経験有という肩書を得られる
皆さんは「国際協力師」という言葉をご存知ですか?
これはNPO法人宇宙船地球号理事長で、元国境なき医師団日本理事、山本敏晴さんの作った言葉です。
国際協力師に相当する人々としては、以下の五つを指す。
国際公務員(国連職員、世界銀行職員、等)
政府機関職員(JICA職員、JBIC職員、JETRO職員、等)
政府機関専門家(JICA専門家(技術協力専門家)、等)
有給NGOスタッフ(国際大型NGO有給職員、等)
開発コンサルタント会社職員引用 山本俊晴のブログ
そして、この国際協力師という仕事をするために必要な資格として、同ブログで以下の3つが挙げられています。
一般に、国際協力師という職業に就くためには、
以下の三つの資格が必要である。1.英語力(TOEFL 600点以上(CBT 210点以上), TOEIC 860点以上)
2.大学院修士(なんらかの開発分野での専門性の証明)
3.二年間の海外勤務経験(青年海外協力隊、UNV、NGO等)もちろん、団体によって就職条件は様々であり、異なるが、
上記の三つがあったほうが、就職できる確立は、一般に高い。引用 山本俊晴のブログ
青年海外協力隊の2年間という任期を全うすれば、この「2年間の海外勤務経験」は無条件で満たすことが出来ます。
もちろんそれだけで国際協力師を目指せるとういうものではありませんが、
国際協力師への道が少しでも開かれることは間違いないと思います。
協力隊の任期終了後に大学院に進学し、その後国際協力師として活躍している隊員は少なくありません。
また、一般的にはあまり知られていない仕事であるJICAボランティア・企画調整員も
応募資格として
1年以上の海外生活経験(途上国であることが望ましい)
とされています。
※現地でボランティアが一番お世話になる人ですね。
多くの企画調整員は青年海外協力隊経験者だという点もポイントです。
報酬も非常に高く、協力隊の任期を終えて企画調整員の道を目指す隊員は一定数います。
協力隊のメリット③ 200万程度の貯金が出来る
ボランティア=無給というイメージが強い青年海外協力隊ですが、実は2年間でかなりの金額が支給されます。
その人の応募時の状況や、現地での生活にもよりますが、
2年間で200万円程度~それ以上の貯金を蓄えることが出来ます。
青年海外協力隊って給料がもらえるの?ボランティアではないの? JICA青年海外協力隊はボランティアなので、給料が出ないと思っている方、意外と多いみたいですね。 実を言うと僕自身、参加前は無給だと思っていました。 [[…]
まだ社会人経験の少ない20代の人にとってはかなり大きな金額ではないでしょうか。
このお金を利用すれば
- 大学院に進学する
- 企業資金に充てる
- 1年間世界を旅する
など様々な選択肢を広げることが出来ますね。
協力隊のメリット④ たくさんの人脈が出来る
青年海外協力隊の現地での活動は基本的に日本人一人で行うものですが、
2年間で出会う人の数は波大抵ではありません。
- 様々なバックグラウンドを持つ、100人以上の訓練所での同期(人数は隊次によって大きく変わります)
- 派遣国や近隣国の隊員(その気になれば、協力隊というだけで簡単にSNSでつながれます)
- JICAの職員やNGO、開発コンサルの人たち
- 在派遣国の大使館や日系企業の人たち
- 世界中を回るバックパッカー
- 当該国で起業した日本人
- 現地の人たち
- 現地に駐在している各国の人たち
日本にいて、普通に生活していては絶対に関わらないような人たちと知り合うことが出来るのは大きなメリットです。
こういった人たちの仕事を生で見たり、直接話を聞くチャンスは日本ではありません。
中には自分の一生のパートナーを見つける人もいます。
訓練所での同期や派遣国の隊員は一生ものの仲間になります。
私自身、協力隊に参加して何が一番良かったかと聞かれたら、
帰国して数年たった今でも良い関係でいる仲間たちと出会うことが出来た事
だと答えます。
協力隊のメリット⑤ 語学力が身に付く
2年間も海外で活動すれば、さすがに英語ペラペラになれるよね?? 青年海外協力隊での2年間で、英語力、もしくは語学力のアップに期待している人は多いと思います。 やはり2年間海外生活をすれば、さすがに英語がペ[…]
協力隊のメリット⑥ 全く新しいことにチャレンジできる
例えば・・・プログラミング、日本語教師、料理、筋トレ、マラソンなどもいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
青年海外協力隊は2年間活動して終わり、という訳ではありません。
もちろんあなたが将来やりたい事にもよりますが、協力隊に参加することによって開かれる道もある、という事です。
青年海外協力隊はあくまでも未来のためのステップ。
あなたの考え方と行動次第では、道はどんどん大きくなる可能性があると思います。
旅行や漫画も息抜きにはいいと思いますが、この2年間を無駄にすることなく、
有意義に活用して欲しいと思います。