注目キーワード

みんな知らない?青年海外協力隊に参加して得られる6つメリット

仕事を捨てて青年海外協力隊に行って、何かメリットあるの?
青年海外協力隊とは何か?と言われて
2年間発展途上国に行って、ボランティア活動をしてくる
という漠然としたイメージしか思い浮かばない人はたくさんいるでしょう。
場合によっては
日本の社会を離れて、2年間棒に振った
という考えを持つ人も少なくありません。
企業での仕事を通じて得られるはずの経験値を得なかった、もしくは
今まで積み上げたポジションを捨てた
という意味ですね。
参加者の中には、2年間日本を離れる事に対して、「社会復帰できるのか?」と不安を抱える人はたくさんいます。
確かに帰国後の就職の事を考えれば、積み上げた組織でのポジションを捨てることはデメリットの一つだと思います。
ですが、青年海外協力隊に参加することで得られるメリットについては意外と知らない人が多いようですね。
今回は、青年海外協力隊に参加することで得られるメリットについてお話しします。

協力隊のメリット① 派遣国の現実を知ることが出来る

青年海外協力隊の派遣国は、ほとんどの日本人にとっては馴染みのない国ばかり。

だからこそ、憧れを抱き、不安を感じるのかもしれません。

KAERU
KAERU
実際に派遣前は私自身も
どこかとんでもない、地球の果てにか別の世界にでも行くような気持ちでした。

特に南米やアフリカの国々はニュースや新聞の中だけでしか接する機会もなく、

このインターネットが発達した現代でさえも、多くの人が間違ったステレオタイプのイメージを持っています。

いくら書籍やインターネットで情報を得ても、

実際に足を運んで、自分の目で見て、触れて初めて分かる事には遠く及びません。

 

そのに住んでいる人たちは、自分と同じ地球に住んでいる同じ人間だという事。

やや抽象的な表現ですが、こんなことですら、私自身が現地に行って初めて実感したことです。

 

 

正しい情報を自分自身で得ることで、新たに見えてくることは必ずあります。

私の場合は、当該国でのビジネスチャンスに気づき、

任期終了後に再渡航して企業し、現在進行形でビジネスを行っています。

 

実際に世界の果てまで行ってみることで、世界をグッと小さく感じる事が出来るはずです。

 

もしかしたら何かビジネスのチャンスが埋まっているかもしれないし・・・

とにかく、ほとんどの日本人が知りえないその国の現実を知る事が出来るのは、大きなメリットと言えるでしょう。

協力隊のメリット② 2年間の海外勤務経験有という肩書を得られる

皆さんは「国際協力師」という言葉をご存知ですか?

これはNPO法人宇宙船地球号理事長で、元国境なき医師団日本理事、山本敏晴さんの作った言葉です。

国際協力師に相当する人々としては、以下の五つを指す。

 国際公務員(国連職員、世界銀行職員、等)
 政府機関職員(JICA職員、JBIC職員、JETRO職員、等)
 政府機関専門家(JICA専門家(技術協力専門家)、等)
 有給NGOスタッフ(国際大型NGO有給職員、等)
 開発コンサルタント会社職員

引用 山本俊晴のブログ

そして、この国際協力師という仕事をするために必要な資格として、同ブログで以下の3つが挙げられています。

一般に、国際協力師という職業に就くためには、
以下の三つの資格が必要である。

1.英語力(TOEFL 600点以上(CBT 210点以上), TOEIC 860点以上)
2.大学院修士(なんらかの開発分野での専門性の証明)
3.二年間の海外勤務経験(青年海外協力隊、UNV、NGO等)

もちろん、団体によって就職条件は様々であり、異なるが、
上記の三つがあったほうが、就職できる確立は、一般に高い。

引用 山本俊晴のブログ

 

青年海外協力隊の2年間という任期を全うすれば、この「2年間の海外勤務経験」は無条件で満たすことが出来ます。

 

 

もちろんそれだけで国際協力師を目指せるとういうものではありませんが、

国際協力師への道が少しでも開かれることは間違いないと思います。

 

協力隊の任期終了後に大学院に進学し、その後国際協力師として活躍している隊員は少なくありません。

 

また、一般的にはあまり知られていない仕事であるJICAボランティア・企画調整員

応募資格として

1年以上の海外生活経験(途上国であることが望ましい)

とされています。

※現地でボランティアが一番お世話になる人ですね。
多くの企画調整員は青年海外協力隊経験者だという点もポイントです。

 

報酬も非常に高く、協力隊の任期を終えて企画調整員の道を目指す隊員は一定数います。

協力隊のメリット③ 200万程度の貯金が出来る

ボランティア=無給というイメージが強い青年海外協力隊ですが、実は2年間でかなりの金額が支給されます。

 

その人の応募時の状況や、現地での生活にもよりますが、

2年間で200万円程度~それ以上の貯金を蓄えることが出来ます。

関連記事

青年海外協力隊って給料がもらえるの?ボランティアではないの? JICA青年海外協力隊はボランティアなので、給料が出ないと思っている方、意外と多いみたいですね。 実を言うと僕自身、参加前は無給だと思っていました。 [[…]

 

まだ社会人経験の少ない20代の人にとってはかなり大きな金額ではないでしょうか。

このお金を利用すれば

  • 大学院に進学する
  • 企業資金に充てる
  • 1年間世界を旅する

など様々な選択肢を広げることが出来ますね。

 

協力隊のメリット④ たくさんの人脈が出来る

青年海外協力隊の現地での活動は基本的に日本人一人で行うものですが、

2年間で出会う人の数は波大抵ではありません。

  • 様々なバックグラウンドを持つ、100人以上の訓練所での同期(人数は隊次によって大きく変わります)
  • 派遣国や近隣国の隊員(その気になれば、協力隊というだけで簡単にSNSでつながれます)
  • JICAの職員やNGO、開発コンサルの人たち
  • 在派遣国の大使館や日系企業の人たち
  • 世界中を回るバックパッカー
  • 当該国で起業した日本人
  • 現地の人たち
  • 現地に駐在している各国の人たち

 

日本にいて、普通に生活していては絶対に関わらないような人たちと知り合うことが出来るのは大きなメリットです。

こういった人たちの仕事を生で見たり、直接話を聞くチャンスは日本ではありません。

 

中には自分の一生のパートナーを見つける人もいます。

 

訓練所での同期や派遣国の隊員は一生ものの仲間になります。

私自身、協力隊に参加して何が一番良かったかと聞かれたら、

帰国して数年たった今でも良い関係でいる仲間たちと出会うことが出来た事

だと答えます。

協力隊のメリット⑤ 語学力が身に付く

あらかじめ言っておきますが、2年間海外にいただけでは、語学力は大して伸びません。
ただ、2年間海外で生活すれば語学力を伸ばすチャンスはたくさんあります。
一番大きいのは、英語や様々な言語で話すことが当たり前になる事。
つまり、外国語に慣れる、という事ですね。
多くの日本人は外国語コンプレックスで
自分の英語を人に聞かれるのを恥ずかしいと思う人がたくさんいます。
語学を上達させるにはまずこの外国語コンプレックスを解消しなくてはなりませんが、
協力隊に参加すれば語学訓練や派遣されて初期の段階でこのハードルは超えることが出来ます。
あとは自分の努力次第ではありますが、
普通に日本で生活しているよりかは語学力を高めることがはるかに容易な環境であると言えるでしょう。
関連記事

2年間も海外で活動すれば、さすがに英語ペラペラになれるよね??   青年海外協力隊での2年間で、英語力、もしくは語学力のアップに期待している人は多いと思います。 やはり2年間海外生活をすれば、さすがに英語がペ[…]

 

協力隊のメリット⑥ 全く新しいことにチャレンジできる

青年海外協力隊は基本的に時間が腐るほどあります。
例えば、学校配属であれば年に3回のターム休み(それぞれ1か月)は仕事がほとんどありませんし、
残業なども基本的にはないでしょう。
もちろん配属先によっては忙しいこともあるかもしれませんが、多くの隊員がヒマを持て余しているのは事実です。
こんな状況は日本で社会人として働いていたらまずあり得ませんので、
何かしら新しいことにチャレンジしてみるにはいい機会なのではないでしょうか。
資格取得の勉強でも、新しい趣味でも構わないと思います。

例えば・・・プログラミング、日本語教師、料理、筋トレ、マラソンなどもいいかもしれません。

近しい隊員に専門家がいれば、教えてもらうのもアリですね。
100%配属先に費やすのが隊員の本分なのかもしれませんが、
多くの隊員のように漫画や映画、お酒に没頭したり、
旅行の事を考えてばかりいるよりかはずっと良いのではないでしょうか。
もちろんインターネットや配属先のインフラ状況によっては出来ないこともあると思いますが、
こういうことは出国前にある程度決めておいて、日本から教材などを準備していくといいと思います。
派遣前は活動の事で頭が一杯ですからね、意外とこういう事に頭が回らないものです。
活動の目標以外にも、個人的な目標を立ててみましょう!

まとめ

いかがでしたか?

青年海外協力隊は2年間活動して終わり、という訳ではありません。

もちろんあなたが将来やりたい事にもよりますが、協力隊に参加することによって開かれる道もある、という事です。

 

青年海外協力隊はあくまでも未来のためのステップ。

あなたの考え方と行動次第では、道はどんどん大きくなる可能性があると思います。

 

旅行や漫画も息抜きにはいいと思いますが、この2年間を無駄にすることなく、

有意義に活用して欲しいと思います。