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JICA青年海外協力隊の就職先 企画調査員の年齢制限や待遇は?

青年海外協力隊をまとめるJICAの企画調査員って年齢制限や待遇はどうなっているの?

JICA青年海外協力隊に応募したいという方の中には、その後の就職先に不安を覚える方も多いかと思います。

特に帰国後30代半ばになる人は、現職参加でもない限り派遣中もずっとついて回る問題ではないでしょうか。
背年海外協力隊を経験した隊員が目指す仕事の一つに
「企画調査員(ボランティア事業)」というものがありますが、
今回は「企画調査員(ボランティア事業)」をテーマにお話します。
KAERU
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以前は「ボランティア調整員」と言っていましたが、最近名前が変わったようですね。

この企画調査員(ボランティア事業)とはとどんな仕事かと言うと、
派遣された青年海外協力隊のサポート役をイメージしてくれれば良いかと思います。
多くの方が気になるであろう、年齢制限や待遇を先にお話しておきます。
年齢制限は基本的に満70歳未満(厳密には応募時期によって〇年〇月〇日まで、明記されています)
月収は最低でも65万程度
詳細は後程説明していきますが、かなりの好待遇かつ、間口の開かれた仕事と言ってもいいかもしれません。
JICA事務所の中でも、もっとも隊員と距離が近く、身近な存在になるのが企画調査員ですので、
任期中に「帰国後は企画調査員を目指したい」と考える隊員も一定数います。
ですが、まだ派遣前で企画調査員という仕事をご存知ではない方もいるかと思いますので、
今回は青年海外協力隊その後の就職先の選択肢として、企画調査員(ボランティア事業)を紹介していきます。

JICA企画調査員(ボランティア事業)とはどんな仕事?

ざっくり企画調査員の仕事概要

企画調査員(ボランティア事業)のメインの仕事はJICA海外協力隊の活動全般のサポートですが、要請開拓や配属先との交渉、安全管理、事務処理など実際の仕事内容は多岐に渡ります。

実は企画調査員にはA~Cの「業務格付」というものがあり、この業務格付が高いほど高度な業務を担当することになります。もちろん報酬も変わってきます。

 

隊員の派遣人数が少ない国でなければ、JICA事務所に複数人の企画調査員がいますので、

経験の少ない人はCから始めて先輩について経験を積むというイメージですね。

 

Bになれば基本的に独力で業務を行い、Aになればより高度な仕事が任される。

ざっくりと説明するとこのようなイメージです。

 

何かあった場合、隊員は基本的にまず企画調査員に連絡します。

盗難などのトラブル、病気やケガなどの緊急時にもまず頼られるのが企画調査員ですし、配属先との揉め事もあるかもしれません。問題のある隊員を抱えると、ちょっと大変そうですね。

任国外旅行の申請、現地業務費の申請、その他書類の提出先も基本的には企画調整員ですので、時期によっては雑務に追われることもあるかと思います。

 

※企画調査員(ボランティア事業)の業務内容をより詳しく知りたい方はコチラ

企画調査員の任期

企画調査員の契約は基本的には2年。

働きぶりが評価されれば1年延長することも出来ます。

任期を終えてからまた試験を受けて応募し、別の国に派遣される・・・

これを繰り返して生計を立てている人も数多くいます。

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JICA企画調査員(ボランティア事業)の応募資格や年齢制限は?

企画調査員(ボランティア事業)の応募資格はざっくり以下の5つです。

 

  • 既定の日時の時点で満70歳未満であること(派遣時期に応じて設定されています)
  • 語学力(英語であればTOEIC730点 英検準1級が目安)
  • 1年以上の海外生活経験(途上国であれば望ましい)
  • 1年以上の企業や法人での職務経験
  • 自動車運転免許(あれば望ましい)

 

こうしてみると、年齢制限は「満70歳未満」、特殊な資格も経験も一切必要ない、かなり間口が開かれた就職先と言えると思います。

 

 

専門分野などは特に問われませんので、ハードルは語学と海外生活経験くらいでしょう。

青年海外協力隊出身者なら、必然的に途上国で1年以上生活することになりますし、

1年以上の法人や企業での職務経験ならほとんどの人が持っていますよね。

ちなみに運転免許は持っていないと仕事にならないと思います。

 

語学力はフランス語やスペイン語の案件もありますが、ここでは割愛します。

なお、アジア圏も求められる言語は基本的に英語。

他にも習得言語があれば選考の際に考慮されます。

 

JICA企画調査員(ボランティア事業)の給料は?

企画調整員は一般的なサラリーマンからすると

「そんなにもらえるの?」という額が支給されます。

隊員の方ならわかると思いますが、企画調査員は基本的にびっくりするような豪邸に住んでます。

さて、気になる具体的な金額ですが、これは派遣国や業務格付によって若干変わりますのでざっくりと。

在外基本手当

まず、在外基本手当

業務格付 在外基本手当
A号 359,800円~590,800円
B号 339,800円~567,300円
C号 319,800円~543,800円

高額なのはやはりアフリカ圏。発展している国や危険度の低い国ほど安くなる傾向にあります。

 

これだけでも十分な気がしますが、もちろんこれだけではありません。

これはあくまで「手当」ですから。

 

国内棒

ここでは割愛しますが、企画調査員には隊員の現職参加制度のように、所属する企業(JOCAなど)に籍を残したまま参加する制度もあります。この場合は国内棒の代わりに所属先協力金というものが支給されますが、名前が違うだけで金額もさほど変わりはありません。

 

 

国内棒は退職して企画調査員として派遣されている人に支給される給料ですね。

ほとんどの人に当てはまるかと思います。

A号:427,000円

B号:377,000円

C号:332,000円

 

この「国内棒」と先ほどの「在外基本手当」を足したものが、基本的な給料と考えて良いかと思います。

ヤバくないですか・・・?

先進国とほとんど変わらないような新興国に派遣されたとしても、

最低でも月給65万程度もらえることになります。

 

その他手当

まだあります。

他にも各種手当があります。

  • 住居手当
  • 家族手当
  • 子女教育手当
  • 僻地手当
  • 扶養親族の呼び寄せその他・・・・

・・・・もうおなか一杯ですね。

そう。企画調査員は家族を連れてきて一緒に生活することが出来ます。

 

比較的誰でも申し込める緩い応募資格に加えてこの手厚い待遇・・・

さらに年1回、1か月の長期休暇があります。

帰国後の就職先として、企画調査員を目指す人の気持ちも分からなくはないでしょう。

 

企画調査員(ボランティア事業)にはどんな人がいる?

ほとんど隊員経験者

私の知る企画調査員は全員青年海外協力隊出身者です。

新卒で協力隊に派遣された場合は「1年以上の法人・企業での勤務経験」という条件を満たしていませんが、

まずは「JOCA(公益社団法人 青年海外協力協会)」に入って、訓練所スタッフをしながら応募資格を満たし、企画調査員を目指す人もいます。

企画調査員として人生を送る人

年齢層は30~40代が多い印象ですが、もっと年配の人もいます。

企画調査員は2~3年の契約ですので、契約終了後にまた応募して別の国に派遣される人が多いという話をしましたが、

3か国、4か国と色々な国を渡り歩いても、この企画調査員という仕事しか知らない人もたくさんいます。

 

一般的なサラリーマンと比較すると高額な報酬を得ることが出来ますので、ある程度まで勤めてセミリタイア、なんて人も中にはいます。

元隊員の立場から見た企画調査員という就職先のデメリット

なんだか良い事ばかりに見える企画調査員の仕事ですが、もちろんデメリットもあります。

次の仕事の保証がない

企画調査員は契約という立場ですので、任期が終われば次の仕事の保証はありません。

ちなみに企画調査員の倍率は、ざっくり3~4倍程度。
そこまで狭き門と言える数字ではありませんが、落ちる可能性は十分あります。
再び応募して試験を受けなおすとしても合格するかわかりませんし、
仮に合格しても任期が終わってから次の派遣までの期間が大きく開いてしまう可能性もあります。
※企画調査員の任期中に次の募集に応募することも出来ます。ちなみに協力隊も任期中に応募できます。(条件あり)
一人身の人なら良いのですが、家族を養う人なら結構なプレッシャーでしょう。
私なら、派遣中にネットなどを利用して副収入を得られる手段を構築しておきますが・・・そういう人は少ない気がしますね。

嫌われる人、好かれる人がはっきりしている

企画調査員は隊員に嫌われる人、好かれる人がかなりはっきり分かれます。
私の印象としては、
自分に落ち度がなくても企画調査員を目の敵にする(クセのある)隊員がいて、その隊員の影響力によっても全体から嫌われてしまったりするケースもあるかと思います。
なぜ目の敵にされるか・・・
大きな要因としては、やはり高収入であることが挙げられるでしょう。
企画調査員が高収入であることは隊員にとっては周知の事実で、
特に民間で働いていた経験のある隊員からしてみると、
要は・・・
「その仕事内容でそんなにもらっているのかよ!!」
と思われやすい、という事ですね。
私自身企画調査員をやったことが無いので、見えないところでどんなに大変な思いをしているのかわかりませんが、
民間企業では絶対に激詰めされるような、甘い仕事ぶりがチラホラ見えるのは事実です。
特に、企画調査員しか経験が無いような人は、
  • メールの書き方
  • パソコンのスキル
  • 業務連絡やミーティングのオーガナイズ
に難がある事も多く、民間企業に勤めていた人からすると「一般常識が無い」と思われてしまいがちです。
SARU
SARU
なのにそんなに給料もらいやがって・・・という嫉妬ですね
また、企画調査員は前任と比較されやすいという特徴があります。
特に前任が
  • 頻繁にホームパーティーを開いて隊員を招待したり、
  • 食事をごちそうしたり、
  • 隊員に懐く小さな子供がいたり
  • ちょっとしたルール違反を大目に見てくれたり

という感じだと、後任としてはやりづらいものがありますよね。

嫌われやすいと言うと語弊がありますが、

理不尽に嫌われてしまう要素はあるかと思いますね。

 

 

これは企画調査員が悪い訳では決してなく、

企画調査員とバトって、それを武勇伝にしてしまうような子供の隊員が一定数いる、という事が問題なのですが。

 

 

 

企画調査員は
  • 隊員からは穴が見えやすく
  • 隊員からは苦労が見えにくく
  • 隊員からは比較されやすい
  • とりあえず高額な報酬をもらっていることが知られている
このあたりが、嫌われてしまう(妬まれてしまう)危険性を孕んでいるポイントではないかと思います。
個人的には・・・・
青年海外協力隊の活動は結局自分自身がやるものなので、
企画調査員がどんな人だろうとあまり関係ない気はするのですが・・・・
同期隊員が
「あの調査員はメチャメチャ良かった」
「今の調査員は最悪」
などと言っているのをよく耳にしていましたが・・・・活動において、企画調査員ってそんなに重要??

まとめ

今回は青年海外協力隊任期終了後の就職先として、企画調査員(ボランティア事業)について、簡単にお話しました。
終身雇用が崩壊した現在、生き方・働き方に対する考え方によってはかなりおいしい仕事だと思います。
確実にそこまで激務ではないし、仕事のプレッシャーも民間と比較にならない位ゆるい。
お金も十分溜まる。2年か3年マグロ漁船に乗ってパパっと稼ぐと考えれば、そこまで悪くないのでは?
個人起業や個人で稼ぐ生き方をしたい人には、
準備期間として利用するのはアリだとは個人的には思います。
ただ、私自身は
青年海外協力隊の制度は賛成ではありますが、
協力隊事業は建前の塊だと思っていて
国際協力だとはあまり思っていませんので、
やりがいも全く分かりませんし
この仕事は到底出来ないと思います。

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