JICA青年海外協力隊の合格率を上げるコツってあるの?
今回は、青年海外協力隊の選抜試験に合格するためのポイントについてお話します。
青年海外協力隊への参加を決めて、いざ応募書類を書こうという頃に気になりだすのが「試験の難易度・合格率」だと思います。
ネット上の情報では
- 何回受けても受からない
- 4回目の応募でやっと合格した
みたいな話がチラホラ見つかりますので、「青年海外協力隊に合格するのは難しい」と思っている人も少なくないかと思います。
少しでも合格率を上げる方法があれば、ぜひ知りたいと思うのは当然でしょう。
まず始めに、最も一般的に知られている「合格率を上げるためのポイント」を言ってしまうと・・・
倍率の低い職種に応募する
一番確実なのはこの方法ではありますが・・・・誰もがそうするという訳にはいきませんよね。
他にも色々ありますので、順番に紹介していきます。
目次
合格率の話以前の大前提
合格率を上げるポイントについて話す前に、皆さんには知っておいて欲しい前提があります。
それは何かと言うと、
JICAは出来るだけたくさんの人を合格させて、
たくさんの人を青年海外協力隊として派遣したい
という事です。
ただ、要請の数には限りがありますし、
誰でもかれでも派遣すればいいという訳ではありませんよね。
間違いなく、試験で見られるのは健康面にせよ、語学面にせよ、あくまで最低限のレベルです。
その道で個人で生計を立てていくような、
プロフェッショナルなレベルは基本的に求められません。
もちろん、経験年数が求められる要請も多いですが、どんな形であれそれさえ満たしていればOKというイメージですかね。。。
職種が農業だからといって農家である必要はないし、職種が料理だからといって板前である必要もない、という事です。
これは周りの隊員を見ていれば良く分かる事です。
問題はその最低限を満たしているか。
それを満たしてさえすれば、他の応募者に負けない限りは落ちません。
JICAのスタンスは「基本的にウェルカム」ですので、それを忘れないで下さい。
合格率を上げるポイント① 倍率の低い職種に応募する
これは恐らく最も有名で、最も的を得ている「合格率を上げるポイント」でしょう。
青年海外協力隊には数多くの「職種」というものがありますが、職種によっては要請(仕事)の数も応募者の数も全く異なります。
要請の数が多く、応募者の数が少ない職種。つまり競争率の低い職種に応募すれば、必然的に合格する可能性は上がります。
実を言うと、青年海外協力隊の職種のほとんどは要請数よりも応募者数が下回った【定員割れ】状態です。
そして、応募者が殺到する職種、つまり倍率の高い職種は毎回決まっています。
代表的なのが「コミュニティ開発」と「青少年活動」
この二つは応募するにあたって特別な経験や資格が必要ありませんので、新卒の方など特別な技術を持たない人が集まりやすくなっています。
つまり、合格する可能性は低くなる、という事ですね。
実は、「特別な経験や資格が必要ないけれど定員割れしている職種」というのもあります。
先に正解を言ってしまうと、
PCインストラクター
環境教育
今のところ、この2つの職種は狙い目ですので、特に資格や経験がないという方は
この2つの職種に関するスキルを磨いて応募する、というのは一つのポイントですね。
こちらの記事でもう少し詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。
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合格率を上げるポイント⓶ 職種にこだわり過ぎない
特定の資格や経験のない人は倍率の低い職種を狙えばいいのはわかりましたが、
逆に特定の資格や経験を持っていて、選択する職種が限られている人や、その職種にこだわりたい人もいると思います。
例えば、
私はどうしても野菜栽培を教えたい!それ以外では行く意味が無い!
自分には料理しか取り柄がない!
という人もいるでしょう。
まず一つ言えるのは、青年海外協力隊はかなり自由に活動できる、という事。
例えば、体育教師の隊員でもサッカーチームを探してサッカーを教えることは出来ますし、
野菜栽培の隊員が料理やデザイン、音楽などを教えることも出来ます。
そういうものです。(もちろんメインは本来の職種になりますが)
なので、自分の持っている武器を使って活躍するチャンスはいくらでもあると考えて下さい。
むしろ、教えられることが複数あるのであれば、その職種に関係の無い事でもアピールしておいた方が良いかと思います。
職種の求める経験や資格を考えると、合致する条件の人はあまりいないかもしれませんが、
「自分はこの職種だから、この職種に関する活動しか出来ない」という事は絶対にありません。自分次第でどうにでもなると思います。
それに、そもそも要請票に書いてある仕事内容通りになる事の方が、はっきり言って珍しいという事も押さえておきましょう。
応募鞘腫に関係なくても、手持ちの武器はアピールしよう
合格率を上げるポイント③ ハッタリをかます
実をいうと、青年海外協力隊の2次試験・技術面接ではそれほど大した技術は見られません。
本当に「最低限の技術があるかどうか」だけです。
具体的には、ド素人が混ざって応募していないかどうかを判断するため、程度のレベルです。
定員割れしている職種であれば、自分が最低限の基準を満たしてさえいれば合格できるはずですので、
もし自分の技術や知識に不安を感じているようであれば、多少ハッタリをかますくらいでも良いかと思います。
芸術系の職種ならおそらく作品や写真を持ってくるように指示が出されるでしょう。
そういうものを捏造するのはもちろんNGですが、
自分の組織の中での役割や仕事ぶり、実績、経験値などはある程度盛って話すくらいが丁度いいと思います。
具体的に・・・というとちょっと難しいのですが・・・・ここで大事なのは・・・
盛って話して合格し、実際に派遣されて後々困ることになる、という事は120%あり得ない。
という事です。
なので、ビビる必要は一切ありません。
経験がなくても、自信をもって、多少誇張表現を織り交ぜて面接に臨むことは大切だと思います。
合格率を上げるポイント 語学力は磨いておく
当たり前のことですが、青年海外協力隊では語学力はあるに越したことはありません。
応募に必要なスコア自体はかなりハードルが低いですが、
出来るだけ高いスコアを提出しておいた方が試験では間違いなく有利です。
それぞれの要請が求める語学力を満たしていなければ、どこかに引っかかって合格になる可能性も薄くなりますし、
競合と争った場合も語学が弱ければ不利です。
活動をする上でモノを言うのは技術や経験よりも語学力。
一朝一夕に身に付くものではありませんので地道な努力が必要ですが、語学力があって困ることは絶対にありません。
試験の合否に関して相手が判断するのはあくまでも「スコア」。
まずはTOEICなどでハイスコアを取るための勉強をするのもポイントだと思います。
まとめ
今回の記事をまとめると
① 倍率の少ない職種を選ぶ
⓶ 自分が現地でやりたいことはいくらでも出来るので、職種にこだわり過ぎない
③ ある程度のハッタリもアリ
④ 語学力はあればあるだけ良い
⓶ 自分が現地でやりたいことはいくらでも出来るので、職種にこだわり過ぎない
③ ある程度のハッタリもアリ
④ 語学力はあればあるだけ良い
という感じですね。
青年海外協力隊というのは、受験する前は高いカベのように感じるかもしれません。
実際に私自身も試験前は不安でいっぱいでした。
しかし、終わって合格して派遣されてしまえば、
あの大げさな茶番は一体何だったんだ??
という感想しかありません。
あなたが最低限の基準を満たしているのなら、競合に負けない限り絶対に受かります。(当たり前ですが)
自信をもって応募して下さいね。