途上国でのタクシーの運賃と値引き交渉
青年海外協力隊はタクシーを使う機会がかなり多いと思います。
夜に外食に行った際の帰宅時なんかはほぼ必須でしょう。
メーターを採用している国やUberが使える国ならいいですが、
青年海外協力隊が派遣される多くの国では「言い値」で運賃が決まることが多いと思います。
そういった国では、顔なじみのタクシードライバーの連絡先をいくつか持っておいて、必要な時には連絡して来てもらうというパターンが多いと思いますが、そういう馴染みのタクシーを使えない場合もあるかもしれません。
例えば、国内旅行で見知らぬ土地に行く場合や、すぐにタクシーに乗りたいので待っている時間がない場合などです。
東洋人という金持ちそうな外国人が客になった時、相場以上の価格を吹っ掛けられることは普通にあります。
もちろん、こういう際には値引き交渉をしても良いと思います。
ここでポイント。
交渉をするにあたっては
目的地までの距離と1キロあたりの値段の相場をしっかりと押さえておきましょう。
そして、乗車前に値段を確認しておくことが大切です。
詳しくは後述しますが、交渉材料を何も持たずに闇雲に値引きを迫る、というのはあまり好ましくありません。
物販での値引きについて
道端の露店や市場では、価格が明記されていない場合もあります。
このような場合では
というパターンが多いのではないかと思います。
もともと相場よりも高い値段からスタートしている事がほとんどですので、値引き交渉をするのはアリだと思います。
まあ、実際は大して欲しいモノでもないのに相手がしつこいので、面倒に感じる事がほとんどだと思いますが・・・・
本題・値引き交渉をゲーム感覚でやらない
値引き交渉をゲーム感覚で楽しむ人。
これは青年海外協力隊に限った事ではありませんが、こういう人がたまにいます。
とにかく1ドルでも安くしたいとトコトン値切り倒す人。
中には1ドルでも50セントでも節約したいという倹約家の人もいるかもしれませんが、
目的地まで5ドル程度の距離でも交渉に交渉を重ねて1ドル値切って喜ぶ人って本当にいるんですよね。
私はこういう闇雲な値切り方にはあまり賛成できません。
理由としては
1ドルの為にそこまで時間をかけて交渉する価値があるのか?というのが一つ
そもそも面倒臭くないですか?
もう一つは、相手の弱みに付け込んでいる、という事です。
我々日本人にとっての1ドルと、現地人にとっての1ドルはその価値がまるで違います。
1ドルを過小評価する訳ではありませんが、その1ドルが生活に与える影響が我々日本人とは全く違うという事は誰にでも分かると思います。
子供の教育費をコツコツ貯めているのかもしれないし、誕生日にちょっといいものを買ってあげられるかもしれません。
それに、タクシーにしても物販にしても、彼らにそれほど大きな売り上げがあるはずもないのも分かりますよね。
だから、彼らにしてみたら、どんなに安くても原価を割りさえしなければ、
いや、場合によっては原価を割っていたとしても・・・・
「売れないよりはマシ」
なんです。
本来は必要ではない値引きを「売れないよりはマシだろう?」という態度や言動を出して強要するのは
相手の弱みに付け込んで、値引き交渉をまるでゲームかのように楽しんでいる
という事になるのではないでしょうか。
そもそも交渉というのはそういうものだと言われたら身も蓋もありませんが・・・
値引き交渉するならフェアに
コチラが何も知らない日本人だとタカをくくって、値段を吹っ掛けてくる現地人は間違いなくいますので、
値引き交渉をすること自体が悪い事だとは思いません。
が、相手が外国人だろうと相場どおりの価格を提示してくる善良な人も実際にいる訳です。
交渉になった時、お金を持っている我々日本人の方がどう考えても立場は上です。
特に青年海外協力隊なら現地でお金に困ることは絶対にありません。
だからなおさら、お互いに気持ちの良いフェアな取引を心がけて欲しいと思うのです。
そういうフェアな取引をする際に必要な材料の一つが
適正な相場
という訳ですね。
値引き交渉をするなら、少なくとも適正な相場を知る努力くらいはしてもいいのではないかと思います。
具体的な方法としては
- 他の日本に聞く
- 周囲のお店やタクシーと比較をする
などが挙げられます。それほど難しい事ではありませんよね。
また、商品に対しての価値を見極められる目を持つことも大切です。
とどのつまり、
提示された値段に対して、高いと思うか安いと思うか。
提示された価格に対する商品価値を感じられなければ買わない
これだけの事ですからね。
まとめ
今回の記事で私がお伝えしたかったことは、
相場を押さえてお互いが納得できる気持ちの良い取引をしましょう
という事です。
値段交渉は別にルールではありませんので私がとやかく言う事ではないのですが、
現地人の弱みにつけ込むような値引き交渉をしている日本人も実際にいて、
そういう人を見ていると、同じ日本人として心苦しく感じることがあるのです。
ぼったくられない為にも、フェアな値段交渉にあたるためにも、「相場」という交渉材料は必ず必要です。
是非、参考にしてみて下さい。