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インタビュー 「世界の貧困と格差について」

 

今回は「世界の貧困と格差について」というテーマでお話します。

 

と言っても、今回はインタビュー。

簡単に経緯をお話すると・・・・

先日、とあるクラウドファンディングのプロジェクトを応援させて頂きまして、そのリターンが「好きなトークテーマで動画を作る」というものでした。

 

トークテーマにこだわりはありませんでしたが、テーマは「世界の貧困と格差について」とさせていただきました。

理由は以下の通りです。

 

このクラウドファンディングはダンス関連のプロジェクトだったのですが、私の住んでいたアフリカの人たちは歌や踊りが大好きで、音楽を聞いてダンスを踊るという文化は間違いなく日本よりも根付いています。

もちろんそうではない人もたくさんいるのですがアフリカ人=ダンスが上手い というイメージを持っている日本人は多いでしょう。

 

アフリカ人がダンスが上手いと言われるのは、根拠があります。

 

少し専門的な話になりますが、ダンスの基礎には「リズム取り」というものがあります。リズムの取り方にも色々あるのですが、簡単に言うと音楽の店舗に合わせて膝を動かしたり、首を動かしたり・・・というものです。

初心者はこの「リズム取り」を徹底的に練習して身体に染み付かせることが大切です。

「リズム取り」が体に染みついてくると、簡単なステップの中にもそのリズムが自然に入ってきて、より上手に見えてくる、という訳です。

 

 

幼い頃からダンスに慣れ親しんで、音楽に合わせて体を動かし続けてきた多くのアフリカ人は、このリズム取りが自然と身体に染み付いていると思うんです。

つまり、自然とダンスの基礎が身に付いている人が多い。「アフリカ人はダンスが上手い」と言われる所以はここにあるのではないかと思います。

 

しかし・・・

 

実際にプロダンサーやある程度のレベルのパフォーマーという括りでみたら、日本のダンサーの方がレベルが高いと言われているそうです。

やっぱりある程度のレベルまでは行けても、そこからもう一段階先に行くための技術や経験を習得する環境に恵まれず、埋もれている才能はたくさんあると思うんですよ。

 

アフリカの人はこんなにダンスが好きで、高いポテンシャルがあるのに、情報格差や経済格差によって日の目を見ない人がたくさんいるのでは、と・・・・

 

「世界の貧困と格差について」というテーマを選んだのはこのような理由です。

 

わざわざ動画にしてお話してもらった内容が青年海外協力隊のようなボランティアに話にも触れていて結構面白かったので、文字起こししてテキストでコチラにも共有したいと思います。

それではどうぞ。




「世界の貧困と格差について」① 資本主義について

トークテーマはですね、「世界の貧困と格差について」。

結構、なかなか難しいテーマなので、あぁ、何話そうかな・・・っていう風になってしまっているんですが。(笑)

 

まず最初に、日本内でも格差があったりと色々言われる中で、資本主義社会であれば格差っていうのはむしろ・・・

格差がないと資本主義社会の健全な姿であるとは言えないところなので、社会主義とか色々あって上手く行かず。取り敢えず今、資本主義社会っていうのがキチンと機能するっていうことでいろんな国に取り入れられて、努力する人が、ある程度の成果を得て、まあ、そうでない人がそれ相応の結果を得るっていう社会が、いま日本では出来上がっているのかなっていう風には思います。

 

ただ、それってじゃあ、他の国、発展途上国とかでも同じことが言えるかって言われると決してそうではないという風に僕も思っています。

 

努力したらどんな国でもお金持ちになれるかって言ったら、そもそも努力できる環境が用意されていない。とか。努力はしているけれどそれは別に富をもたらさない、とか。家のお手伝いをするしかないとか。

 

色んな環境がある中で、僕自身はそういった格差っていうのは少しずつなくなっていくのかなっていう風には予想しております。

国っていうものがなくなっていくのかな、と僕は思っているので、何ていうんでしょうね・・・・

もともと、例えば陸が続いていて、国の偉い人・・・その経済圏を成す上で都合がいいから大陸を区切って国という単位で見るようになって、それぞれの自治体のルールで生きていこうみたいな感じで国が発生して来たとは思うんですが、

 

だんだんそれが意味を成さなくなってきて、まあ、GoogleAmazonAppleとかっていうマンモス企業が国っていう単位くらいまで大きくなっていくんじゃないだろうかっていう風に僕は思っています。

 

「世界の貧困と格差について」⓶ テクノロジーと人間の仕事

で、そうなった時によく言われていて、僕がよく聞くのがそういうGoogleとかAmazonとかが無料で家を提供して、無料であらゆる電子機器を提供するようになると。その代りその家で過ごしているデータだったりというものを、Googleとかに差し出すっていう形になるのかなと。

スマホをこういう風に使って、データが全部Googleに行って、家の中の機械もGoogleホームとかで動かせるようになって、みたいな。そこでのエラーとか、活用法とか、あらゆるデータがGoogleに吸い上げられて・・・みたいな形にはなれど、お金をかけずにある程度先進国に住んでいる方と同等の生活が出来るようなプラットフォーム・・・プラットフォームと言うか、そういうものが提供される社会にはなっていくのかなという風に思っています。

 

AIっていうものが登場して、人間の仕事を「奪う」っていう風に言われてるんですけど、それはもう昔からある話で、機械が登場して、何て言うんでしょうね・・・・

本当にもう昔に遡れば、活版印刷の技術が誕生したときには、本を持つっていうことはもう貴族とか、本当に金持ち、頭のいい人にしか出来なくて情報格差があったけど、活版印刷のおかげで本を持っているって事に価値がなくなって、そういう情報を売るっていう人たちが一瞬消えると。

じゃあその出た情報をどう使うかっていうところに価値が生まれてきたりとか。昔であれば電話交換士みたいな人たちがいて、だけどそんな職業もパッとなくなり、とかね。

 

なんていうんでしょうね。後はパッとなくなったもので言えばフィルムカメラとかもニッチな産業になりましたね。富士フィルムとかフィルムの技術を化粧品に活かしたりとか、もともとあった仕事を別のものに変えてっていうものは、色んなデジカメの出現でフィルムカメラは全滅・・・とか。

 

全滅はね、厳密に言うとしてないんですけど。CD,レコードだってまあそうですね。だからそういう意味でAIの出現によって仕事が奪われると言うよりは、仕事が変化していくと。人間がやらなきゃいけない単純作業がAIにとって変わられることによって人間の手が空くので、きっとそういったAIによって生み出される富を海外に届けたい、っていうような若者が現れて、だからボランティアのクオリティがどんどん上がっていくんじゃないか、という風に思っています。

「世界の貧困と格差について」③ 娯楽が仕事になることについて

なので、そういった意味で、何ていうんでしょうね・・・・・

変な話、僕もダンスっていうモノを今は生業とさせて頂いているんですが、そもそもじゃあダンスって生きていくために必要か?っていわれるとそうではないと。

だけど、ダンスというものが、昔は全然生業に出来なかったものが、少しずつ、YouTubeだったり、SNSだったりというもので影響力を持って、そういった活動が出来るようになってきたと。

本当に僕の2世代上くらいの人から言わせて見れば、「ただの娯楽」だと。「お前は遊んでいるだけで、そんなもので金を稼いでだらしがない」って言われてもおかしくないような職業であると思っています。

 

eスポーツというものも流行って、賞金が一億円みたいなゲームの大会もあったりするとか、っていうように、世の中本当に変わりつつあり、その人の趣味と言われてきたものにお金が生み出されるような時代になってきております。はい。

 

「世界の貧困と格差について」④ ボランティアについて

ということはですね、ボランティアもですね、非営利団体とかって言うものを掲げて活動している学生さんもいらっしゃいますが、営利団体と非営利団体の壁がなくなると言うことを示唆しているのだと思います。

 

ボランティア活動をすることに、富が生まれる時代がもうすぐやってくると言っても過言ではない。そうなるとその人達の精神では、そこで生まれる富をまたその国に還元しようと言うようなボランティア活動になって行くと思われます。

そうするとボランティアのクオリティが著しくレベルがあがる。ということは、そこのボランティアで生まれた富をボランティアに使うとそのボランティアのレベルが上がるので、またそのボランティアに生まれる富のデカさがボン!ってこう、どんどん雪だるま式で上がっていくんじゃないかと。

 

具体的にどんなことでそのボランティアに対して価値が生まれるかはわかりませんが、例えば発展途上国でも少しずつスマホを持っている人たちが増えてきているとか、なにかしら購買力が少しずつ上がってきているとか。

 

当然本当に貧しい地域ではそんなもの手にできないし、モノも買えない地域があるっていうのは重々承知の上ですが、もともとそういう地域だったのが、少しずつモノが持てるようになってきたっていう国も増えてきているというのは事実だと思うので、そういう国から順番にちょっとずつ、伝染的に広がっていくんじゃないのかなっていう風には思います。

 

 

例えば、その会社のロゴが入ったTシャツを無料で配れたりだとか、そういう風にすることで、その国のその地域の人たちはみんなそのロゴを知ってるとかってなったら、もしかしたらそういう電子機器とか家電がその国にかなりスムーズに入れたりとか、その国でのその企業のイメージがメチャメチャ良くなるから、じゃあこのボランティア団体にいくら寄付して、とかいくら分のTシャツ、いくら分の食料とかいくら分のインフラを寄付しようっていう風になってきたら、本人たちは非営利のつもりでボランティアをやっていたのが気付いたら大きな富が生まれて。っていう風になっているかも知れないと。

「世界の貧困と格差について」⑤ これからの途上国について

で・・・・・

そういった風に色んなモノが流れるようになれば、特にスマホやWi-Fiで情報を得られるようになると、きっと貪欲さで言うと、そういった地域に住んでいる人たちの方がきっとハングリー精神は強いと思うので、そこから優秀な人がたくさん生まれたら。例えばインドでスゴイ賢いエンジニアがメチャメチャいる、みたいな・・・・

もう日本とかアメリカとかとは比較にならない位、エンジニアで優秀な人たちがインドに集中しているとかっていうような、人材が豊かな国になるかも知れない。物的資源が何もなくてもそういう教育システムとかを色んな国を参考にして導入することで優秀な人材を育てられる国になっていく、みたいな・・・・

 

 

まあ、ロールモデルがインドだと思うので、そういったものになれるきっかけというのを、僕だったらダンスが趣味な人がダンスで食っていけるように、ボランティアが趣味な人がボランティアで食べていけるようになってボランティアの質が向上し、それによってそこにまわる富が増える。

 

富が増えることによって、そこの発展途上国だったり、ボランティアに行く国に流れる物資だったり富の総量が増えていく、みたいな好循環がきっとこれから待っていることだろうと僕は思っていますので。

 

「世界の貧困と格差について」まとめ

そういった意味で、趣味だったり娯楽だと世間から見られるものが仕事になる、そういう物をマネタイズする事を、まあ、僕とかが実現できたら、ダンスで上手く行くならボランティアならもっと上手く行くだろうとか思ってもらっても別に構わないと。

そういった何か、これから先の時代の生き方のロールモデルになるように、

僕もね、直接ボランティアだったりその国に行って何かをするっていうのはちょっと僕の力ではまだ出来ないんですが、ダンスっていう食べて行きづらい職業でそういったマネタイズをキチッと出来るっていうのをこれから若い子たちに見せて、その子達が何か自分でやりたい事を見つけた時に、それがたまたまボランティアだった子達とかが僕をロールモデルにして、やりたい事でマネタイズするにはこういう努力すればいいのね、っていうような見本になれればいいのかなって言う風に思っております。ハイ。

 

具体的なね、発展途上国の現状っていうのを僕がまだ詳しく知らないっていうのは事実なので、僕自身もそういったテーマをちょっと勉強する機会を持とうかなという風には、このお話をする中では思いました。

素敵なテーマを提供してくださって本当にありがとうございます。

 

こういったお話をした経験というのを、他の子達にこういったお話をすることによって、なんというか、ボランティアを就活のために行うというようなところから飛び出して、本当に人生の生きがいとしてやりたいみたいな、こう一歩踏み出したいのに踏み出せない人たちの背中を押すきっかけに慣れればいいかなという風にも思っております。

 

ちょっとね、話がまとまってないかも知れないし、長くなってしまったんですが、僕なりに先々考える世界の変化の仕方みたいな、そういうのをお話させて頂きました。まあ、常にこんな事を考えながら生きている人間だということを分かっていただけたらと言うような、ちょっとした自己紹介にもつながる動画だったかな、と思います。

ということで、今後共応援の程、よろしくお願いいたします。

それではまた、次の企画だったりで関わることができたらと思っております。

「世界の貧困と格差について」お話を聞いて

というわけで、お話いただいた内容は以上です。

この方、まだ20代半ばの若い方なんですけど、話すにあたって色々調べたりしてくれたんじゃないかな、と思います。上手にまとめてくれたなぁ、感心しました。

 

働き方に対する考え方が大きく変わりつつある現在、好きなことを仕事にする事は簡単ではないかも知れませんが、それでも仕事にしやすい世の中に変わって来ているのは間違いないですからね。

ちょっと生き方を変えてみよう、と思って青年海外協力隊に参加し、アフリカに来た僕にとっては、貧困や格差という部分以外でも共感できる部分や参考にできる話があったとは思います。

 

青年海外協力隊の皆さんにも何か参考になる部分があれば嬉しいですね。

 

今回は以上です!