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JICA海外協力隊の参加者を増やすには、何が必要??

今回は「JICA青年海外協力隊の参加者を増やすには何が必要?」というテーマでお話しします。

青年海外協力隊の参加者が年々減少しているというのをご存知の方も多いかと思いますが、

それで困るという人はJICAやJOCAの人くらいなもので、隊員にも応募者にも正直知った事ではないですよね。

 

むしろ応募者が減れば倍率が下がって嬉しいという人もいるかもしれません。

 

多くの人にとってはあまり興味のない話題だとは思いますが、

先日JICAから来たOV向けのメールでも参加者の減少について触れていましたので、OVとして意見を書いていこうかなと思います。

 

先日、JICAからこんなメールが来ました。

先日、JICAからこんなメールが来ました。

  JICA海外協力隊OVの皆様

拝啓 新涼の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

OVの皆様には、日頃よりJICAボランティア事業に格別のご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。
本事業は、国民の皆様のご理解・支援・参加によって成り立つ事業で、OVの皆様が各地域で活躍、社会還元することが、本事業の礎(いしづえ)となっています。
直前に所長を務めていたJICA四国では、OVの皆様、OV会、育てる会等の支援があっての協力隊事業ということを痛切に感じており、今後も皆様との連携を更に強化していきたいと考えています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

さて、このたび、次の二つの募集を行います(https://www.jica.go.jp/volunteer/application/

①JICA海外協力隊(短期派遣)2019年度第1回募集(7月31日から8月25日)
②JICA海外協力隊2019秋募集(8月20日から9月29日)
近年の少子高齢化等様々な要因で協力隊応募者は伸び悩んでおりますが、全国にいる5万人以上のOVの皆様それぞれに、周りにいる1人の方の応募を後押しいただくだけでも大きな力となります。
今後も質の高い人材を確保し協力隊事業を盛り上げていくために是非、皆様のご協力をお願いいたします。

敬具

 

という訳で、2019年の短期ボランティア募集、長期ボランティアの秋募集が始まりますよ~、という暑中見舞いも兼ねたような内容のメールだったのですが、

 

青年海外協力隊の任期終了後から現在に至るまで、JICA、JOCA, Partnersなど関連機関からかなり頻繁にメールが配信されているのですが、このようなメールは今回が初めてでした。

 

恐らくこの方が新しくJICAの局長に就任したというご挨拶、という事もあったのでしょうが、「青年海外協力隊の応募者数が伸び悩んでいる」という事も書かれていますね。

 

青年海外協力隊の応募者が半減している件に関しては別の記事でも触れているので、興味のある方はそちらをご覧ください。

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こちらの記事では、

青年海外協力隊は皆さんが想像しているようなモノとは結構違うんですよ。でも、みんなそれを知らずに勘違いしているから、青年海外協力隊を選択肢から消してしまう。

というような事を書いています。

 

このメールにあるように少子高齢化による人口減少が参加者減少につながっていると・・・・JICAが本気でそう思っているという事はまさか無いとは思いますが・・・・

協力隊事業が無くなったら困るという人もたくさんいると思いますし、個人的には非常に良い制度だと思っていて、多くの人に是非とも参加してもらいたいという気持ちもあります。

 

では、どうしたら青年海外協力隊の参加者が増えるのでしょうか。

参加者の欲求を刺激すればいい

今の青年海外協力隊のキャッチコピーは

「いつか、世界を変える力になる」

ですね。

他にも

「世界を変えてきたのは、いつの時代も、たった一つの強い想いだ。」

とか

「世界も自分も変えるしごと」

みたいなのもありますね。

 

CMや広告を見て、日本を飛び出し世界の果てで輝く若者に憧れを抱き、青年海外協力隊を志望する人は多いと思いますが、

青年海外協力隊はやっぱりクリーンなイメージが強すぎると思います。

クリーンなイメージが強いのは結構なのですが、それ以外の事が分からな過ぎるんですよね・・・・

 

 

応募へのボトルネックが一発で解消されないから、

言い方を変えると、ボランティア=無償 というような誤解を解消できないから

青年海外協力隊に興味ある人を後押しする程度の事しかできないのだと思います。

 

もっと

  • 2年間で200万近く貯金できます
  • 無料で語学が学べます
  • 任国外旅行制度もあります
  • 国際協力師になるための条件を満たせます
  • たくさんの面白い同期と出会えます
  • 協力隊で大切なのは、帰国後に何ができるかです

 

みたいな事をアピールすれば、「開発途上国やボランティアに興味のなかったような人」でも興味を持つ人は多いでしょう。

簡単に参加者は増えるかと思います。

 

青年海外協力隊は「国際協力」というよりは「国際協力の練習・体験」のようなものだと思っていますので

どんな人でも参加していいと思うのですが、

「国際協力や貧困削減、ボランティア活動などに興味がある人だけが参加するもの」という先入観を持っている人は相当多いと思います。

 

事実、私自身が青年海外協力隊のことを詳しく調べ始めたのは「生活費や国内手当がちゃんと支給される」という事を知ったからだし、

応募前には「ある程度ボランティア論というのを知っておくべき」だと、何冊も関連書籍を読んだものです。

ボランティア論なんて、別に知っていようが基本的には関係ありません。

 

JICAもこのあたりは十分理解していると思うのですが、

やはり立場上、イヤでも「無償の奉仕」というようなクリーンなイメージを貫く必要があるんでしょうね。

 

国際協力に興味なくても、「参加するメリットがある」と思ってもらえれば参加する人は増えるはず。

ですが、そのメリットを上手くアピールできていないという事ですね。

自分が言えない事をアピールするには

自分が言いたいけど言えない事をアピールしたい場合、第三者にアピールしてもらうという方法があります。

 

一般企業で言うと、他社製品との比較レビューがこれに当たります。

他社製品の名前を出して商品比較をすることは自分たちでは出来ませんので、他の誰か、つまり、ブロガーやアフィリエイター、ユーチューバーなどにやってもらう訳ですよね。

 

青年海外協力隊も同様で、

  • 先ほど説明したようなJICA自身が言いづらい協力隊のメリットや
  • 他の海外NGO、留学などとの比較

を影響力のある人に発信してもらうのも有効な宣伝方法かと思います。

JICAは青年海外協力隊の隊員がブログやSNSなどで情報発信することに対しては肯定的ですが、問題のある発言をしていないか割と頻繁にチェックしているようです。

ですが、隊員のブログというのは日記のようなものが大半ですし、このブログを含めても基本的には青年海外協力隊に興味のある人しか検索しないし見ることはありません。

 

青年海外協力隊にあまり関心がない人に関心を持ってもらう、という事が大切ですので、

もうちょっとずる賢く、影響力のあるインフルエンサーに記事を書いてもらってアフィリエイトリンクでも貼ってもらえば割と簡単に拡散するんじゃないのかな、と思うのですが・・・・・

 

何かと語学留学に行きたがる女性芸能人が多いみたいに、「特に明確な目的はないけれど、なんとなく留学してみたい」みたいな人、たくさんいると思うんですよね。

 

そういう人達が語学留学に行けない理由って

  • 仕事を辞めなきゃいけない
  • お金がない

あたりだと思います。「とにかくお金を溜めておかなきゃ留学できない」みたいに思っている人はたくさんいるでしょう。

ところが、青年海外協力隊なら

  • 70日間の語学研修がある
  • 現地で2年間外国語生活ができる
  • 自分で勉強する時間もたっぷり取れる

みたいな事をちゃんとアピールすれば、関心を持つ人はたくさんいるでしょう。

 

こんな感じで、影響力のあるインフルエンサーに「自分たちでは言いづらい協力隊に参加するメリット」を伝えてもらう、というのは現代ならではの一つの方法かと思います。

 

まとめ

今回の記事で伝えたかったことはですね。

青年海外協力隊にはJICAが立場上、公では言いづらいメリットがたくさんある

という事ですね。

 

参加する前のイメージと実際の活動は違う、

というのは私も再三に渡り主張しているのですが、

これも参加者の減少を招いている原因だと思いますよ。

なぜなら、

希望を持って参加したもののあまりに酷い現実にやる気をなくし、腐ってしまう隊員もたくさんいるからですね。

そういう隊員は、少なくとも誰かに協力隊の参加を勧めるようなことは絶対にありませんよね。

 

 

派遣前に実際の協力隊はどんなものなのかを理解しておく事で実際の活動も大分変ってくると思うのですが、

JICAも立場上なかなかそれが出来ないのが難しい所なのかもしれません。

だから、私もこういうブログを書いている訳ですが・・・・