今回は「青年海外協力隊に派遣される友人に送るプレゼント」というテーマでお話しします。
友人や家族、恋人が青年海外協力隊に合格し、いよいよ任地に向けて派遣される・・・・
派遣前には送別会が企画されるでしょうから、なにか餞別の品物を贈りたいと考える人も多いでしょう。
海外、特に青年海外協力隊のように開発途上国に行くような人には、品物選びを間違えると「もらって困ったプレゼント」という事にもなりかねません。
今回の記事を参考にして、失敗せずに喜んでもらえるプレゼントを選んでくださいね。
避けておいた方がいいプレゼントは?
最初に、これは避けておいた方がいいというプレゼントについてお話します。
結論から言うと、
重くてかさばるプレゼントはNGです。
理由は簡単。スーツケースの重量とスペースを食ってしまうからですね。
頂いた立場で言うのも恐縮ではありますが、私の経験上この点を考慮していないプレゼントや餞別は結構多いので是非気を付けていただきたいと思います。
アフリカのような遠距離に派遣される場合でも、飛行機の預け入れ荷物の制限は多くても36キロ程度。
航空会社によってはそれ以下という場合もあります。
加えて機内持ち込みの荷物が大体7キロ程度ですので、
2年間で必要な荷物を合計40キロ強で納めなければいけないという事になります。
実はこの40キロという数字は、特にモノが手に入らない開発途上国であれば「結構ギリギリ」なんですよね。
スーツケースのスペースはまだ余裕があったとしても、重量で考えるとほとんどの人が「取捨選択」を強いられているはずです。
アレも持っていきたい、コレも持っていきたい、とやっていると簡単に重量オーバーしてしまいますので、
誰でも泣く泣く諦める持ち物の1つや2つはあるものですし
厄介なの事に自宅では正確な重量を測るのは難しいので
実際に空港の荷物預け入れで重量オーバーしてしまい、空港でスーツケースを広げて荷物整理する人も少なくありません。
その位、まさに100g単位のギリギリの戦いをしている人が多いという事ですね。
従って、「重くてかさばる品物」は避けておいた方がいいでしょう。
個人的には「本」は絶対にNG。
割れ物などの緩衝材が必要なモノも意外と重量がかさみます。
青年海外協力隊におすすめのプレゼント 食品篇
以上を踏まえて、改めて青年海外協力隊におすすめのプレゼントについてお話していきましょう。
一番のオススメは、食べたら無くなる「食品類」ですね。
形に残る品物を贈りたいという気持ちは分かりますが、
形に残る品物は2年後に持ち帰ってこなければならないという事も考慮する必要があります。
帰国時はそれこそこ大量にお土産を購入するはずですので、またスーツケースの重量と戦う事になりますよね。
それを考えたら、少しでも重量を減らせる食品類の方が親切なのかもしれません。
どんな食品類を選べばいいかというと・・・
- 軽いもの
- 日持ちするもの
- 現地で手に入りにくいもの
このあたりを目安に考えてみましょう。
オススメは
- お茶漬けのもと
- インスタント味噌汁
- カレールー
- 顆粒だし
- 日本茶のティーバッグ
あたりかと思います。
お茶漬けのもとや顆粒出汁はパスタや炒め物などにも使えて非常に便利ですし、国によっては本当に手に入らない場合があります。
カレーという食べ物は世界中にあったとしても「日本のカレー」は必ず恋しくなります。
東南アジアの国であればこのあたりの食材は手に入ると思いますが、あれば絶対使いますので、贈って困るという事はないかと思います。
日本のお菓子、おつまみもおすすめです。
世界的に見ても、日本のお菓子は種類が豊富でおいしいモノばかりですよね。
コアラのマーチやポッキーなどは東南アジアでも売られていますが、
コンビニで売られているのし梅や柿の種、さきいかなどは喜んでもらえるかと思います。
海外ではコンビニがあったとしても、日本のような便利さと品ぞろえは期待できません。
「日本のコンビニが恋しい」というのはほぼすべての隊員が経験する事ですので、
「コンビニで売っているもの」というのも品物選びのポイントですね。
青年海外協力隊におすすめのプレゼント 形に残るもの
どうしても形に残るモノを贈りたい場合にオススメのプレゼントについてもお話ししておきましょう。
軽くてかさばらないモノで考えるのであれば
- 風呂敷
- エコバッグ
- 手ぬぐい
- お箸
このあたりが実用性が高く、青年海外協力隊でも活躍する機会が多いのでおすすめです。
特別感を出したいのであれば、日本文化に関連するプレゼントが良いのではないでしょうか。
エコバッグは「青年海外協力隊が持って行った方がいいアイテム」としても定番ですが、スーパーに行ったときにエコバッグの代わりに風呂敷を使ってもらえば現地の人にも興味を持ってもらえることが多く、コミュニケーションツールとしても最適です。
風呂敷には色々な包み方があり、包み方を覚えれば非常に使い勝手が良く、現地の人に紹介する日本独特の文化としても覚えておけばかなり「使える」テクニックだと思います。
派遣前訓練でも「風呂敷の包み方講座」が自主講座で行われていましたが、大変人気を博していました。
こちらの風呂敷専門店のサイトでも包み方の紹介をしていますので、良かったら参考にしてみて下さい。
その他、こちらの記事で「青年海外協力隊におすすめの持ち物」を紹介しています。
もう少し色々検討してみたい場合はご覧になって下さいね。
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後で郵送する場合の注意点
スーツケースに入れる荷物に限度があるのなら、後で送ればいいのでは?
このように考える人もいるかもしれませんが、何かを郵送する場合は注意点があります。
- ちゃんと届く保証がない
- 現地で不当に税金を取られる場合がある
という点ですね。
国際小包は書類作成の手間や郵送料金もかかる上に、アフリカ圏は荷物の紛失が割と頻繁にあります。
さらに、現地で(不当に)関税を請求される事も珍しくありません。
せっかくの相手に喜んでもらおうという行動が迷惑をかけてしまう、という場合も可能性としてはあり得ますので十分気を付けましょう。
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JICA事務所宛てに手紙を送るくらいなら特にトラブルは起こらないかと思いますし、相手も喜んでくれるかと思います。
青年海外協力隊におすすめのプレゼント まとめ
今回の記事のポイントです。
青年海外協力隊の友人に贈るプレゼントは、以下の点に注意して選ぶと良いかと思います。
- 重くてかさばるものは避ける
食べたら無くなる食品類がオススメ
形に残るものなら実用性が高く、日本的なもの
どうしても悩んでしまう場合は直接本人にリクエストを聞くのが一番確実だと思います。
プレゼント選びの参考にしてみて下さいね。