注目キーワード

JICA青年海外協力隊の就職先 JOCAってどんな組織?

JICAではなくJOCAという組織に就職する隊員がいるって聞いたけど、一体何をやっているの?
青年海外協力隊に参加したことがある人ならみんな知っている【JOCA(ジョカ)】
別の言い方をすると、協力隊未経験者にはほとんど知られていないのではないでしょうか。
実を言うと、JOCAはJICAと、いや、むしろ青年海外協力隊と非常に密接なつながりがあり、帰国隊員の中にはJOCAに就職する人もいます。

今回はそんなJOCAの事について解説していきます。

そもそもJOCAとは一体何者?

JOCA(ジョカ)の正式名称は

「公益社団法人 青年海外協力協会」

 

 

と言います。

青年海外協力隊と非常によく似た名前ですが、

実は協会の職員の多くは青年海外協力隊のOBで構成されています。

 

青年海外協力協会(Japan Overseas Cooperative Association; JOCA)は、開発途上国の人々のために自分の持つ技術や経験を生かし活動してきた青年海外協力隊の帰国隊員を中心に組織されている、内閣府認定の公益社団法人です。

青年海外協力隊で培った精神とその経験を広く普及するため、OB・OG会をはじめとする多くの団体とのネットワークを活用し、地域に根ざした国際交流・国際協力の先駆者としてはもちろんのこと、国際社会における建設的な役割を果たせる、より有益な協力活動を展開していくことを目的としています。

参照 JOCA ホームページ 

 

 

現在JOCAのは本部は協力隊の訓練所がある長野県駒ケ根市に置かれていますが、東京、東北、沖縄などなど全国各地に支部があります。

 

JOCAとは一体何をしている組織なの?

では、JOCAという組織は具体的にどんな仕事をしているのでしょうか。

 

はじめに「協力隊ならだれでもJOCAを知っている」と言いましたが、

 

JOCAのメインとなる業務は「派遣前訓練の実施」です。

 

 

JICAは二本松訓練所・駒ケ根訓練所の2つの訓練所を持っていますが、そこで実際に派遣前訓練を運営しているのはJOCAなんですね。

訓練では生活班の班担当、なんて人がいますけど彼らはJOCAの職員という訳です。

 

学校でいう教諭、軍隊でいう教官のような立ち位置の彼らですが、

確かに訓練中は規律に厳しく細かい彼らでしたが

 

何度も言うように所詮青年海外協力隊なんて本来誰からも求められていない国際協力ごっこと建前の連続に過ぎません。

(これも何度も言いますが、たとえ「ごっこ」だとしても参加する価値があると思っています)

 

 

 

 

建前を貫き通すことに対して仕事として真剣に取り組める自身は正直僕にはありません。

協力隊は終わってしまえば「おままごと」で、だったらその訓練もやっぱり「おままごと」というのが私の考えではあります。

 

どんなに厳しい規則を設けて厳しいことを言ったとしても、どうしてもお遊びに見えてしまうんですよね・・・

なので、私は訓練所スタッフはあまりお勧めしません。一見学校の先生みたいに見えますが、何か得られるものがあるとはあまり思えませんからね。

 

 

 

 

  • JOCAはJICAから仕事を委託されている組織
  • 黙っていても勝手に仕事が舞い込んでくる楽な組織

 

これが協力隊OBが抱えるJOCAに対する認識ではないでしょうか。

 

しかし、現在ではそんなこともないみたいですね。

JOCAがJICAから請け負っていた仕事には

 

  • 青年海外協力隊の選考業務
  • 青年海外協力隊の募集に関わる業務(募集広告や説明会など)

などもあったようですが、それらは現在他の企業が請け負っているという事です。

 

 

つまり、仕事を奪われたという話。

 

最近まで年間4回あった訓練も応募者減の関係からか3回に減りましたしね。

協力隊がある限り安泰だと思って職員が胡坐をかいていたかどうかは定かではありませんが・・・・

 

 

元請けに依存している組織はいつ何があるかわかりませんね。

JOCAは帰国隊員の受け皿?

実は、JOCAの行っている業務は協力隊関係以外にもたくさんあります。

JICAの企画調査員の派遣なども行っています。

これはJOCAに所属しながら企画調査員として各国に派遣されるというもので、企画調査員の応募要件である「法人での勤務経験」を満たすためにJOCAに就職するという新卒の帰国隊員もいます。

 

 

こんな感じで、JOCAは帰国後仕事が見つからないような隊員の受け入れ先という側面も持っているかと思います。
職員もほとんどが協力隊OBなので、協力隊参加に理解がありますからね。
ですが、先ほどお話したようにJICAにおんぶにだっこという訳にはいかなくなってきているのが現状で、
自分たちでお金を稼ぐために新しい事を色々と始めているみたいです。
その一つが「地方創生事業」です。
地方の福祉法人と提携して、福祉を通じた「生涯活躍の町づくり」というような事業を各地で行っているようですね。
募集案件を見ると、看護士やサービス管理責任者など福祉系の職種で、地方勤務の案件がちらほらと見られます。
福祉系の職種以外にも募集をしていることがあるみたいなので、気になる方はチェックしてみるといいかもしれません。

JOCAの給料や待遇は?

JOCAに就職した場合、給料や待遇はどのようになっているのでしょうか。

もちろん職種などによって異なるかと思いますが、年収ベースで大体400~500万程度という情報が多かったですね。

また、

同じ協力隊OBばかりなので馴染みやすい

時間外勤務をすることはほとんどない

 

といった意見も見られました。

 

ただし、募集している案件は期限付き職員などの非正規が多い印象があります。

 

正職員と非正規いどの程度の差があるのかはわかりませんが、中には月収20万円以下という案件も見られますし、現在はともかく、もともとJICAに依存しているオマケのような団体という性質上そこまで高給を期待しない方がいいかもしれませんね。

 

ただ、少なくともブラックな働き方をするような職場ではないと思いますよ。

協力隊に参加する方であれば、訓練所スタッフなど身近なところにJOCAの職員がいますので、直接聞いてみるといいと思います。

 

 

まとめ

今回はJOCA 青年海外協力協会に関してお話ししました。

 

JOCAという組織の存在意義に関しては私はよくわかりませんが、最近では新しい事業でひとり立ちする動きが見られますので興味のある方はチェックしてみてください。

 

また、帰国後の就職先に悩んでいる方は、とりあえずJOCAというのも悪くないかもしれません。

おそらく、日本一青年海外協力隊に理解のある職場でしょうし、隊員OBの集まりという事は色々なバックグラウンドを持った人がいるという事ですので、面白い出会いがあるかもしれません。

 

良かったら参考にしてみてくださいね。