こんにちは。
JICA海外協力隊でもそろそろ2020年春募集が始まりますね。
という訳で、今回はこんなテーマでお話します。
私が応募したときは説明会に参加したりするなどして応募書類を貰ってきて、必死こいて記入したものです。
仕事が休みの日にファミレスに行って、集中して何時間も書き続けたのもいい思い出ですね。
近年はJICAのウェブサイトから「応募者用マイメージ」のアカウントを取得し、WEB上で応募が完結できるようになっているみたいですね。
それはさておき、これから応募調書を書こうという人は、今頃ネットで過去の応募者の経験談などを一生懸命検索して参考にしているのではないでしょうか。
実際私自身もそうだったのでよくわかります。
結論から言うと、
応募調書はそれほど深く考えなくても大丈夫です。
普通に自分の気持ちや経験を綴れば、普通に受かります。
JICA海外協力隊の一次選考で足切りされるのは、基本的にこんな人達だと思います。
- 精神的・肉体的に健康面で不安がある人
- 職種に対する経験が全然ない人
- 明らかに偏った、ある意味危険な思想を持っている人
- その他、そもそも募集要件を満たしていない人
私は協力隊の選考に関わっているわけではありませんので断言はできませんが、いくつか根拠があります。
- 青年海外協力隊にはなんの経験もない、語学もできない、特にキャラが強い訳でもない、そんな「何もない」人たちも実はいっぱい参加している。
- 青年海外協力隊は参加人数が減少傾向にあるので、とにかく参加者を増やしたい
- JICAは基本的に誰でもウェルカムな姿勢である
という訳で、一次選考に関しては普通に応募すればまず受かりますので心配はいらないのですが、
過去の自分が無駄に気にした事などもあるのでその辺も踏まえてお伝えしていきますね。
JICA海外協力隊の応募調書 ボランティア経験について
私はJICA青年海外協力隊に参加するまで、ボランティア活動に参加したことなど一度もありませんし、そもそも興味もありませんでした。
これからボランティアに参加するにあたり、全くの無知のまま応募するのもいかがなものかと思い、いくつかボランティアに関する書籍を購入して読んだ記憶があります。
・・・結論、特に必要ないと思います。
ボランティアをする上で出くわすであろう状況に対する解決策などをケーススタディとして学んでおくことは、まあ知識として持っていても損はないかもしれませんが、
ボランティア精神だとか、ボランティアはこうあるべき、とか、そのような固定観念は一切必要ありません。
困っている人たちを助けたい、という思いも別になくても大丈夫です。
大事なのは2年間派遣されて得た経験を、帰国後どう生かすか
これを明確にしておくことですね。
だから、貧困問題などはまだまだ分からない。それを含めて自分の成長のために行くと公言してしまっても問題ありません。
むしろ、ボランティア論や貧困問題、宗教問題、ジェンダー問題などなど、自分の考えに偏りがあって、自分の理論を振りかざすような人は要注意です。
選考する人を自分の理論でマウントして論破でもしたいの?
というようなことを誇らしげにブログなどで綴っている人をたまに見かけますが、
一次選考で不合格になって、納得いかずJICAに問い合わせているようなケースがちらほら見られます。
ちなみに私の場合は、
- 自分の技術を困っている人の役に立てたい
- 世界の事を全く知らないので、世界の状況をこの目で見てみたい
- 自分の職種がどのように世界、社会のために役立つかを試したい
このような非常に無難な内容で応募し、無事合格しました。
変にカッコつけず、素直な気持ちで書くのが一番です。
JICA海外協力隊の応募調書 健康と英語力
JICA青年海外協力隊の一次選考において、健康診断結果が最大の難関という話は皆さんもどこかで見聞きしているかと思います。
とは言え、各診断結果の基準値などが公開されている訳ではないので、自分の検査結果の数値で大丈夫なのか不安になる気落ちも分かります。
私の知る限りでは
尿酸値や肥満などではちょっとやそっとでは落ちません。
・・・まあ、痛風持ち、とかなると話は別かもしれませんが、基準値をちょっとオーバーしてるくらいならまず問題ないでしょう。
わざわざ禁酒やジョギングなんてしなくても良いと思います。太っている隊員、たくさんいますよ。
※私は禁酒してジョギングしてました。
尿酸値の数値がやや高め・・・1次試験の「健康」で引っかからないかな・・・ 今回は「青年海外協力隊の一次試験・健康と尿酸値・肥満」というテーマでお話します。 JICA青年海外協力隊に合格するには、書類審査と面接試験を突[…]
要注意なのはアレルギー系や発作などの持病、あとは精神疾患だと思います。
この辺りを持っている人だと落とされる可能性はかなり高いと思います。
私の同期も任期中に突然発作で病院に運ばれ、検査のために一時帰国してそのまま任国に戻ることはありませんでした。
一方、マラリアに感染して緊急帰国した隊員は半年後また任国に戻ってきたというケースもあります。
前者は原因がはっきりしないのですが、むしろ「その人の中に原因がわからない発作を起こす何かがある可能性」というのがJICAが派遣許可を出せない要因だったという事でしょうね。
後者は原因が明らかですから。
途上国の食べ物なんて何が入っているか分かったものじゃないのでアレルギーを持つ人はちょっと難しいかもしれませんね。
JICAとしては隊員を無事に日本へ帰すことが第一優先ですので、仕方のない部分ではあります。
一度応募してみてダメな用ならあきらめて、他の途上国NGOなどの選択肢を選んだ方が良いかと思います。残念ですが。
隠して応募する人も中にはいるみたいですが、これもオススメは出来ません。
語学力に関しては、JICAが指定している最低スコアを持っていれば通るでしょうが、
語学スコアはその後の要請の選択肢を広げてくれることになりますので、二次選考の事を考えたら高いに越したことはありません。
各要請には必要語学レベルというものが定められていますので、語学レベルが高ければそれだけ多くの要請にマッチする可能性が高くなります。
逆にレベルが低ければマッチする要請数が減りますし、
これは何度も言っていますが、活動の肝になるのは職種の経験よりも語学力。
応募直前でもう提出するスコアを取得していたとしても、地道に勉強を継続しておくことを強くお勧めします。
まあ、スコアが低くてもラインを超えていれば受かりますのでそこは安心して良いかと思いますが。
JICA海外協力隊の応募調書 自分の経験を任国でどう活かすか
調書にはこんな項目があったかと思いますが、こちらについては適当にハッタリかましておけば大丈夫です。
なぜなら、ここで頑張って記入したシチュエーションが実際に任国で起こるという事はあまりないからですね。
こんなこと書いても正直あまり意味はありません。
とは言え、一応試験は試験ですので、ウソでもそれらしく書いておくことが大切です。
私の場合は
外国人のアルバイトスタッフと働いていた(上長として)経験があるので、文化の違いによる考え方の違いの理解に努め云々・・・・といったことを書きました。要請が学校で指導するような事が中心の職種でしたからね。
今までに出会った外国人の事と、自分の職種を踏まえて書くのが一番簡単かと思いますが、
そういう経験がない人は日本的な規律や5Sカイゼン的な経験はどの職種でも必要とされていると思いますので、自分の経験(部活など)を踏まえて書けば良いのではないでしょうか。
※5Sカイゼンは途上国でも結構知られており、協力隊の活動もこの5Sカイゼンを軸にしているケースが結構多いです。
関連する書籍もたくさんありますので、1冊くらいは事前に抑えておいても良いかと思います。
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JICA海外協力隊の一次選考応募調書 まとめ
という感じで、参考になったかどうかはわかりませんが、
私の中では一次選考なんて正直言ってハードルとは言えません。
健康面で不安がある人は、一度応募してダメなら何度受けても可能性は低いと思いますので、冷たいようですが諦めて他の途上国で働ける選択肢を探しましょう。
それ以外の人なら、普通に調書を書けば普通に受かります。
むしろ、普通に書いて落ちるような人は自分のキャラクターや考えが世間一般とは大きくかけ離れている位に思った方が良いと思います。
例えば、スポーツの職種に応募するのにそのスポーツの経験が1年程度しかない、とか、そういう人はもちろん落ちますよね。
私が言っているのは、そういう事がわからない人、という事です。
そういうちょっと普通じゃない人をふるいにかけるのが一次選考なのではないでしょうか。
国際協力の業界にぜひ来て欲しい素晴らしい人材を選ぶ選考
ではなくて
派遣したら問題起こしそうな、どうしようもない人をふるいにかける選考
という感じではないでしょうか。
それでも、どうしようもない隊員っていっぱいいるんですけどね・・・
では、選考試験頑張ってくださいね。