注目キーワード

JICA海外協力隊ってボランティアじゃないの?給料は?

青年海外協力隊って給料がもらえるの?ボランティアではないの?
JICA青年海外協力隊はボランティアなので、給料が出ないと思っている方、意外と多いみたいですね。
実を言うと僕自身、参加前は無給だと思っていました。
え?こんなにお金がもらえるの?
という事を知って参加を決断したという経緯があります。
そのくらい、「ボランティア=無償」というイメージが世間一般的には強いという事ですね。
結論からお話すると、
厳密には「給料」ではありませんが、お金は結構もらえます
もう少し詳しくお話していきましょう。
・青年海外協力隊に支給される手当とその金額
・2年間で支給される金額の合計

JICA青年海外協力隊の給料?手当?はどのくらい?

青年海外協力隊では様々な○○手当/○○費と称されるお金が支給されます。
(※シニア案件はまた別になります。)
さっそく紹介していきましょう。

現地生活費

これはその名の通り、現地で生活するためのお金です。

金額は受入国の物価などによって異なりますが、大体1か月あたり300~700ドル程度ですね。
同じ国なら職種などに関係なく、一律同じ金額で、
この中から食費や通信費、日々の交通費などを賄っていくことになります。
USAGI
USAGI
家賃は別途支給されますのでご安心を。
【受入国の住民程度の生活を営むに足る金額】
という事になっていますが、
実際にはもっと余裕があると考えていいと思います。
(現地生活費の金額が妥当かどうかの調査が定期的に行われますので、金額が変動する可能性はあります。)
同じ国でも、どのくらい生活費が必要かは職種や配属先によってもかなり異なり、
それによって結構な隊員格差が生じます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。

住居費

住居費も支給されます。
住居は
  • 配属先が提供してくれるパターンと
  • 自分で(もしくは調査員の方と)物件を探すパターン
がありますが、
どちらにしても自分で家賃を払うという事はありません。
前者は主に学校など、配属先が住居を持っている場合。
それ以外は後者になります。
住居のグレードは派遣地域や配属先によってもかなり異なります。
井戸から水を引いてくるような地域であれば掘立て小屋のような住まいになる可能性は高いですし、
都心部であれば、一人で住むには広すぎるような立派なマンションに住むケースが多いのではないでしょうか。
各国のJICAには現地人の安全対策アドバイザーがいますので、
その住まいが安全かどうかをしっかりとチェックしてくれます。

国内手当

これが皆さんの気になるところだと思うのですが、2年間で積み立てられるお金です。
協力隊のメイン収入と言っても過言ではないでしょう。
国内手当には、
  • 本邦支出手当(派遣時に年金や税金、保険などを支払うためのお金)
  • 帰国初動生活手当(帰国時一括支給)
  • 帰国社会復帰手当(帰国時一括支給)
の3つがありますが、
それぞれの応募時の状況によっても支給される手当が変わってきます。
以下表にまとめてみました。
無職(雇用保険非受給者) 無職(雇用保険受給者)

無給の現職参加者

本邦支出対応手当 40,000円/月(訓練期間)

55,000円/月(派遣期間)

40,000円/月(訓練期間)

55,000円/月(派遣期間)

帰国初動手当 10,000円/月×派遣期間 10,000円/月×派遣期間
社会復帰手当 20,000円/×派遣期間 なし
こんな感じになります。
隊員参加時に無職で、帰国時に雇用保険を受給しない人であれば
(55,000+10,000+20,000)×24か月=2,040,000円
が帰国時に日本の銀行口座に入っていることになりますね。(年金などを除く)
KAERU
KAERU
にひゃくまんえん・・・・
無職であれば社会復帰手当をもらうか、雇用保険をもらうかのどちらかになりますが、
どちらが多くもらえるかによって決めればよいかと思います。
これだけでも「こんなにもらえるの?」と思う人が多いと思いますが、
実はまだあります。
えっ・・・

移転料・支度金・帰国準備金

出国時・帰国時に支給されるお金です。

移転料

日本→任国/任国→日本 に移転する際に必要な資金とされています。

出国時、帰国時の2回支給されます。金額は国によって異なりますが、大体10万円位だと思って下さい。

支度金・帰国準備金

支度金は出国前。帰国準備金は帰国時に支給されます。

コチラは一律9万円×2

出国前はモノを揃えるのに多少はお金がかかると思いますが、

正直”帰国時に必要なお金って何だろう?”と思います。

KAERU
KAERU
貰えるものは病気以外は何でも貰いますが。

 

とにかく、出国前、帰国時にそれぞれ20万円程度支給されます。

何に使っても大丈夫です。

その他

その他、
  • 現地の活動に必要な現地業務費(申請)
  • 訓練所や空港までの交通費
  • 飛行機のチケット
  • 任国でボランティア報告会に参加する場合の首都までの交通費および、首都滞在時の日当
  • 歯医者や病院にかかった場合の医療費
  • 帰国時のホテル滞在費
  • 自宅までの交通費
などなど・・・・・
基本的に隊員が必要経費で自腹を切るという事はありませんし、
現地生活費が余れば持ち帰ってしまってOKです。

 

お金が溜まるのはもちろん、お金がなくてもJICA協力隊に参加できる!

青年海外協力隊は2年間で200万円くらい溜まるという話はよく知られているかもしれませんが、
移転料や支度金、現地生活費の残りなどを考えると、
もっと溜まる可能性もあります。
しかし、今回の話で知っておいて欲しいのは
青年海外協力隊はお金が全然なくても参加できる
という事です。
何かしらの事情があってお金が全然なくても、
入ってしまえば2年間はお金の心配をする必要は全く無くなりますし、
帰国時にまとまったお金を手に入れることが出来ます。
KAERU
KAERU
必要なのは訓練中のお小遣いくらいですかね
新卒の方などで、とりあえず貯金が欲しいという方にもいいと思います。
22歳くらいの人にとっては200万はちょっとした大金ですからね。
本当にお金に困っている!人生窮地!というような状況の人や
とりあえずまとまったお金を溜めたい!という方なら
選択肢の一つとしては全然アリなのではないでしょうか。
今回はJICA青年海外協力隊で支給される手当についてお話ししました。
現地生活費や隊員の住居について興味のある人は、是非こちらの記事もご覧ください。
今回は以上です!