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JICA青年海外協力隊は貧乏? 現地生活費と隊員の格差

  • 2019年5月16日
  • 2019年6月9日
  • お金
青年海外協力隊の現地生活って貧しい暮らしなの?
貧しい・・・というとちょっと語弊がありますが、
協力隊の日常生活はどのくらいの生活レベルなのか、気になる人も多いと思います。
JICA青年海外協力隊の現地生活費は
受け入れ国住民程度の生活に足る金額
とされていますからね。
現地の方の一般的な収入と同じくらいの金額=割とギリギリの生活
と想像する人も少なくないのではないでしょうか。
先に結論から言うと、
経済的に苦しくなることはありません。場合によっては貯金も結構たまるかも?
今日は青年海外協力隊の「現地生活費」について、お話ししたいと思います。

・現地生活費はどのくらい支給されるか?
・現地生活で、どんなことにお金がかかるか?
・配属先によっても必要なお金は変わる

JICA青年海外協力隊の現地生活費っていくら?

原則、JICA青年海外協力隊の隊員はこの現地生活費でやりくりしていくことになるのですが、
その金額は国によってバラバラです。
金額はその国の物価などに合わせて決められているのですが、
安い所で300ドル程度。高い所で700ドル程度になります。
私の任国では650ドルほどでした。
私の任国の公務員の平均月収が500ドルと言われていましたので、
それよりは少し多いくらいかな?と思うかもしれませんが、実は違います。
隊員は家賃を払う必要がありませんので、可処分所得は現地人のそれとは全然違います。
現地人と同程度の生活という事はあり得ません。
という訳で隊員が生活を切り詰めるような困窮した生活をすることは基本的にはありません。

お金を使う隊員と使わない隊員

同じ国に配属されている隊員であれば、現地生活費は同じ金額になりますが、
生活にどのくらいお金がかかるかは、実は隊員の配属先や地域によっても全く異なります。

どのように違うのか、例を挙げて見てみましょう。

職業訓練校配属・PCインストラクターの場合

住居:首都・配属先(学校)の敷地内

食事:学校の食堂で3食食べられるので、お金はかからない。

光熱費:学校持ちなのでタダ

交通費:活動では移動がないので基本的にはかからない

その他:テレビも洗濯機もあり。トイレットペーパや砂糖、紅茶が学校から支給される


 

 

自治体のスポーツ協会配属 サッカー隊員の場合

住居:首都・マンション

食事:自炊。冷蔵庫もないので自腹で購入した

光熱費:当然自分持ち。

交通費:巡回指導で一日数件の活動先を回るので、毎日3ドルくらいは必要

その他:大家さんの要望でメイドを雇う必要あり(有料)


 

これは実際に私の任国であった例です。

同じ任国でも、このような隊員格差は存在します。

 

USAGI
USAGI
あまり気にする人はいませんが・・・

 

私の任国は割と発展していた国でしたので

どちらにしても過ごしやすい恵まれた環境だったと言えるでしょう。

 

協力隊なら手洗いで洗濯なんて当たり前ですし、

電気も水もままならない地域で生活している隊員もたくさんいます。

ただ、上のPCインストラクターの例を見てみると、

お金なんてほとんどかからない事が分かりますよね?

 

下手したら月100ドル程度で生活できそうです。

現地生活費を600ドルもらっているとしたら、月々500ドルも貯金できる、という事になりますね。

500×24か月で

100万円以上はお金が溜まる(貯めようと思えば)環境の隊員もいる、という事です。

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現地生活費・余ったお金はどう使う?

もちろんそのお金をどう使おうがその人の自由です。

任国外旅行でパーっと使う人が多いイメージですね。

KAERU
KAERU
使い切れない位ため込む人もいます。

これはちょっと極端な例かもしれませんが、多くの場合は常識的につつましく生活していれば、

支給される現地生活費だけでも、半年に1度は任国外旅行を楽しめるくらいには貯金が出来るのではないでしょうか。

なので、お金を切り詰めて現地の住民と同等の生活レベルをせざるを得ない、

というケースは基本的には少ないと思います。

JICA海外協力隊の現地生活費 金額はどのようにして決まる?

数年に1度、現地生活費の金額が適正かどうかの調査が行われているようです。

私の任期中には聞き取り調査がありましたが、支給金額は現在でも変わっていません。

 

同じ国の中でも余裕たっぷりの人ばかりでも、

カツカツという人がいれば金額を下げるのは難しいでしょう。

そもそも同じ国で一律同じ金額にするという事に無理があるのかもしれませんね。

 

少なくとも

  • たまにレストランでおいしいものを食べて、
  • 適度にネットサーフィンをして
  • 適度に晩酌できる

そのくらいの生活水準は保たれるかと思います。

一般的な現地人にはそのような余裕はない人がほとんどですので、

現地人と同じ生活水準とは言えないですね。

JICA協力隊の現地生活費 まとめ

JICA青年海外協力隊の現地での生活費と生活水準について

少しはイメージが沸いたでしょうか。

 

たとえ農村部の不便な環境であっても、お金に関して困るという事はあまりないかと思います。

ただ・・・・

途上国での生活は思った以上にストレスがかかりますので、

たまに遠出をしたり、

ちょっとした贅沢を楽しむくらいの金銭的余裕はあった方がいいというのが個人的な意見です。

 

中には、分不相応にため込めるだけの環境に恵まれる人もいますが、

これはハッキリ言って運次第ですね。

 

本人も配属されるまではそんなつもりではなかったと思いますので、

ある意味仕方のないことだとは思います。

隊員を志願する人の中には

キビシイ環境で自分の人間力を試してみたい

そのような心構えでいる人も多いでしょう。

 

  • 恵まれた環境で楽しく2年を過ごすか
  • キビシイ環境で途上国暮らしの醍醐味を味わうか

 

どちらがいいかは、人それぞれですもんね。

 

今回は以上です!