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JICA青年海外協力隊は国民の税金で遊んでる?【実態】

青年海外協力隊って国民の税金使って遊んでるっていう話を聞くんだけど・・・
JICA青年海外協力隊の2年間の派遣にかかる費用は、一人当たり1000万円以上とも言われています。
KAERU
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ちゃんと計算すればある程度正しい金額は出ると思いますが、
それが2000万でも500万でも、多額の費用が使われているという事には変わりがないので今回は特に数字を求めることはしません。
もちろんこの費用は税金で賄われていますので、
1人1000万という数字に、「そんなに使ってるの??」って思う人がほとんどなのではないでしょうか。
青年海外協力隊は「ボランティア」という言葉が協調されやすく
無償で働いている=自分を犠牲にして途上国の人のために頑張っている
というポジティブなイメージを持つ人が多いと言われる一方で
血税を使って大した仕事もせず、酒や旅行三昧だという悪い噂を聞くことも少なくありません。
結論から言うと
実際に旅行・観光ばかりで遊んでばかりの隊員は一定数います。
税金を使って派遣されているという自覚は日が経てば薄くなります。
という訳で、もう少し掘り下げてお話していきたいと思います。

協力隊は仕事をせずに遊んでいる?

青年海外協力隊は世界中に2000人程度派遣されていますので、
中には一部の書籍やネットで言われているような
「ロクに活動もせずに遊んでいる」人たちもたくさんいます。
具体的に言うと
・長期休みのたびに海外旅行に行く
・隊員内でデータを回して、漫画を読みふける
・隊員の家で宴会ばかりやっている
まあ、このくらいは割と正直当たり前というレベルでしょう。
(旅行して見聞を広める事の良し悪しは置いといて)
ヒドイ場合は
売春にハマったり、カジノにはまったり、昼間から酒を煽ったり、という隊員もいます。

共通して言えることは、多くの隊員は「ヒマ」なんですね。

 

 

具体的な遊び方というよりももっと根本的な事を言えば、配属先によっては

1か月間の有給休暇が年に3回ある隊員もいます。

 

 

学校のターム休みですね。もちろん、その期間は遊ぼうが仕事しようが自由です。

ただ、これはあくまで私の意見ですが、
初めから2年間遊ぶつもりで、つまり活動なんてどうでもよいと思って派遣されている人はあまりいないと思ます。
SARU
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あくまでそういう人に出会ったことがないだけかもしれませんが。
自分は2年間遊べるから来たと公言しているような隊員に限って、活動を頑張っていたりもします。
それでも、
  • 活動と言ってもやることがない
  • 教えたくても相手がいない
  • 自分で活動を作ると言ってもな・・・
  • やってもやらなくても、誰に咎められるわけでもないし・・・

 

 

そんな状況が続けばモチベーションが下がってしまうのも分からなくはありません。

確かにそこが踏ん張り時なのかもしれませんが、自分に打ち勝って全力で活動に取り組み続けるというのは、
それほど簡単なことではないと思います。
とは言え、私の印象ではそこまで腐りきってしまうような隊員はそう多くはないかと。
売春にハマっているような隊員も、活動はちゃんとやっていたりします。(それが良いことだとは思いませんが)
公務員の方が自分の給料で風俗通いするような感覚ではないでしょうか。
やはり、活動をして誰かの役に立ちたいというのが、多くの隊員にとっての本音だとは思います。

いずれにしても、大なり小なり隊員は遊んでいる、というのは事実です。

2年間一度も旅行に行かずにストイックに活動に打ち込んでいるという人は、まずいないでしょうね。

協力隊は税金を使っているという意識

青年海外協力隊という事業は税金で賄われているという事は、隊員なら知らない人はいません。

派遣前訓練の食事でも、税金を使って作られているという事は強調されています。
ただ、実際に派遣されて時間が経てば、
「自分たちは税金を使ってこさせてもらっている」という意識はだんだん薄れてくると思います。
少なくとも私は、「これは税金だから」という意識があったのは最初だけで、後半はそんなことすっかり忘れていました。
これはもちろん良い事ではないのかもしれませんが、
ぶっちゃけ協力隊の隊員に限らず、ほぼ全ての人にとって税金というのは
払う時は厳しい目 使う時は他人事
そういうものだと思います。自分を正当化するつもりではありませんが。
これは何も税金に限ったことではなく、会社の経費でもそうでしょう。

ほとんどの場合は税金や経費を「これは大切なお金だから」と節約する訳でじゃなくて、

責任者の監視の目があるから節約する、というだけの話だと思います。
協力隊の隊員は基本的に監視の目がありませんので、
その気になれば、仮病を使って休んで、旅行に行くことだって全然可能です。
協力隊は成果を求められていない、という点も、監視の目が薄くなってしまう要因だとは思います。
このお金は国民の血税だから、と良心をずっと持ち続ける人なんて、基本的にはこの世にいない

批判の声は大切

隊員は活動に身をささげるも、堕落して溺れるのも、自分自身にゆだねられています。
監視の目が弱い分、自分で自分を律していかなければなりません。

私自身、経営者やフリーランスの仕事をして、「自分で自分を律する事」が一番の難敵だと感じたことがあります。

 

  • 発展途上国で町がゴミに溢れているのは、道端にゴミを捨てても罰せられることがないから
  • 発展途上国で犯罪が多いのは、捜査する警察の機能が十分ではないから
  • 政治で不正が横行するのは、監視する勢力やマスコミの力が弱いから

 

という感じで、自分にとってデメリットが無ければ、メンドクサイ事に関しては基本的に人間は怠惰になります。

 

倫理観の問題や教育の問題、というのはあくまでも監視者側のモラルの問題であり、

本人は面相くささや利益と、自分が被るデメリットやリスクを天秤にかけているだけに過ぎません。

 

 

悪いことだと分かっていても、誰も見ていなければやる 

という感じですかね。

全てがそうだとは言いませんし、それほど単純な話ではないのですが、それが人間の本質です。

 

 

そういう意味では、青年海外協力隊の、たとえ遊んでいるのが一部の隊員であっても、

協力隊は堕落していると批判の声を挙げるのは大切な事だと思います。

批判の声が上がれば(批判の声を静めるために)JICAも対応を取りますからね。

 

私自身は青年海外協力隊という制度に関しては基本的には賛成で、継続していって欲しいというポジションではありますが、

もう少し活動の成果を追及したり、監視の目を厳しくしても良いのではないのかなと思っています。

キラキラした体験談も、批判の声も、それが全てではない

JICAの広報は

JICA海外協力隊という事業がいかに素晴らしいかを伝えるのがお仕事ですので

基本的に良い事しか言いません。

悪いことが合ったとしても、努力で乗り越えて成果をつかむという美しいサクセスストーリーに仕立て上げます。

こんな感じで黒人の子供たちの写真を載せれば、受けては勝手に想像を働かせてしまうんです。

 

隊員も、

自分が大きな決断をして参加し、

天皇陛下や分の住む自治体にわざわざ表敬訪問に行き、

新聞、TVなどに取り上げられて

家族や周りの友達に応援され、

まるでとてつもなく大きな事にチャレンジしていくかのように、大げさな演出が施された中で、

物語の主人公にでもなったかのように錯覚して参加する協力隊の活動が

「意味がなかった、成果など何一つなかった、自分は2年間遊んでいた」

なんて、なかなか言える事ではありませんよね。

 

 

なので、ブログなりインタビューなり、出前講座なりも、基本的にはキラキラしたことで埋め尽くされています。

どんなにちっぽけな変化でも、活動の成果として誇張表現したくなる気持ちは非常によくわかります。

仮に「活動で何もできなかった」「成果を残せなかった」と言っていたとしても、「自分が成長した」「学ばせてもらった」などので締めくくられているはずです。

このシステムはなかなか面白いと思います。

特に狙ってそうしている訳ではないと思うのですが、

隊員も基本的にはJICAにとって都合の良い発信しか出来ないようになっているんですね。

 

隊員が協力隊の批判する例が少ないのは、このような事情もあるかと思います。

もっと隊員がプライドを捨てて、本当に自分が感じたことを発信すれば、もう少し面白くなるのではと思います。

最後にちょっと脱線しましたが、今回は以上です。