今回は青年海外協力隊が現地に持っていく持ち物として「靴」をテーマにお話します。
限られたスーツケースのスペースと重量のなかで、意外と難しいのが「靴」の取捨選択だと思います。
普段履きは履いていくからいいとしても、
- スポーツをする人ならスポーツ用の靴、
- オフィシャルな行事用のフォーマルな革靴
- リラックス出来るサンダル
などを持っていくとなると、それだけでスーツケースの結構なスペースが埋まってしまいますね。
派遣中にどんな靴が必要なのか、私の経験からお話しますので良かったら参考にしてみて下さい。
現地ではどんな靴が手に入る?
露店やマーケットで売っているもの
現地の人が利用する青空マーケットなどでも、靴は山のように売られています。
アディダスやナイキなど、おなじみの有名メーカーの靴が所狭しと陳列われていますが、
基本的には全て偽物です。
デザインだけを見れば偽物でもいいかもしれませんが、
履き心地がかなり劣悪な場合がありますので避けておいた方が無難だと思います。
具体的には
- 靴底が異常に硬い
- 靴底が異常に薄い
- かかとの部分が異常に硬い
などですね。
何かしらが硬い、もしくは薄いのが多いのが偽物の特徴かもしれません。
これはスニーカーでなくても、革靴やサンダルも同様です。薄い、もしくは硬い。
靴底が薄いと膝が痛くなりますし、かかとが硬いと靴擦れが酷くてとても履けません。
そういった、安物買いの銭失いな靴が何足かありました。
チェーン店の靴屋
現地の靴屋のチェーンがある場合もあります。
アフリカ圏では「Bata」とう靴屋のチェーンが広く展開されていました。
日本ではあまりその名は知られていませんが、Bataはチェコ発祥のシューズショップで現在50か国に展開しているヨーロッパ、アジアでも有名な老舗だそうですので、皆さんの派遣国でも見つかるかもしれませんね。
同じBataでも価格帯は国によってかなり違うようですが、私のいた国ではスニーカーでも20ドル程度。50ドルも出せば、かなり立派な革靴も買えました。
青年海外協力隊の現地生活費でも手を出しやすい価格帯ですので私も何度かBata社の靴を購入したことがありますが・・・
結局のところ、値段に見合った品質と性能しかありませんので気を付けて下さい。
やはり靴底の素材の質があまり良くなく、割と簡単にすり減ったり穴が開いたりする印象があります。
一応日本でも購入可能ですね。
有名ブランドの正規店
国によってはアディダスやナイキなど、世界的な有名メーカーの正規店が出店している所もあるかと思います。
ですが、これらの店は基本的に日本で買うよりも割高と思います。
セールや割引などは圧倒的に日本の方が充実していますので、日本で買った方が断然お得です。
繰り返しになりますが、
現地で売っているような安い靴には、安いだけの理由が必ずあります。
室内履きのサンダルや、職種によってはたまにしか履かない革靴などならそれ良いかもしれませんが、普段履き用の靴なら話は別です。
青年海外協力隊は徒歩移動も多いと思いますので、コンバースのオールスターのような薄いものではなく、
しっかりした歩きやすいスニーカーを日本から1足用意していくことをお勧めします。
アスファルトが全然ないような地域だと、靴はすぐに汚れます。
白にスニーカーはすぐに真っ黒になりますし、
スエードのような水洗い出来ない素材のものはオススメできません。
活動用の革靴は?
学校勤務やオフィス勤務の要請では、スニーカーでの活動が配属先に認められていない場合があります。
ネクタイ締めて、襟付きのシャツを着て、ジーンズ・スニーカーはダメ。
まあ、こういう服装に関するマナーは開発途上国も似たようなものです。
このような職場だと毎日革靴を履くことになりますので、やはり日本から持ってきた方がいいと思います。
理由としては、
もちろん現地でもしっかりとした革靴は入手できると思いますが、
日本の方が、安くて高品質・高性能の靴が手に入りやすいからです。
有名ブランドの高級な靴などは必要ありません。
革靴は結構重たいですからね。
スーツケースの重量を抑える為にも安くて軽くて履き心地の良いモノがおすすめです。
普段の活動で革靴を履くことが無い職種であれば、
革靴を履く機会はJICAの報告会や大使館・大使公邸などに行く時くらいだと思います。(報告会にどのような格好で出るかは国によっても異なるかもしれませんが)
いずれにしても、大使館への挨拶など派遣国に到着後すぐに革靴が必要な場面がある可能性は高いですので、日本から持っていくことに変わりはありませんね。
2年間履いて、帰国前に現地で処分できるようなものが良いと思います。
現地のエライ人に会うときは、靴はピカピカに磨いていきましょう。
国によってはそういう身だしなみでナメられる場合もあります。
めったにある事ではありませんが、
天皇陛下が任国を訪問!青年海外協力隊と触れ合う時間が!
○○副総理が会議で訪問!青年海外協力隊と会食!
派遣国の大統領と挨拶する機会がある!一緒に写真撮影!
という事もあり得ます。実際にそういう事はあります。
ウィングチップなどカジュアルなものは避けてプレーンチップかストレートチップを選んでおいた方が無難だと思います。
指摘されることは無いかと思いますが、JICAや大使館の人たちに恥をかかせることが無いように・・・・念のため。
スポーツ用の靴
スポーツ系の職種なら専用のシューズは必要かと思いますが、
それ以外の隊員も、余裕があったら運動用のシューズを別途用意した方がベターです。
個人的にはジョギング用のシューズがおすすめです。
青年海外協力隊で派遣されてから、ジョギングを習慣化する隊員は多いですからね。
ジョギングを始める動機としては
- ヒマだから
- 運動不足だから
- 派遣されてから太ったから
あたりが多いと思いますが、健康維持・ストレスコントロールの意味も含めて、定期的に運動するのは良い事だと思います。
ジョギングシューズを推奨する理由としては、
多くの国では地元開催のマラソン大会などがあるからです。
もちろん、私もすべてを知っている訳ではありませんが、
- ケープタウンマラソン
- ヴィクトリアフォールズマラソン
- チョベマラソン
など、有名な観光地で開催されるものも多く、
「いい機会だからみんなで参加しよう!」
と隊員仲間や同期と話が盛り上がる事もあるかと思います。
42,195キロは走らないにしても、10キロ、20キロ走るのならば、
現地で買えるような危なっかしい靴ではなく、安心して走れる信頼度の高い靴が欲しくなるはずです。
まとめ 結局、靴は日本で買った方が良い
あくまで私の意見ではありますが、
靴は全て日本から持って行った方が良いかと思います。
結局日本で買った方が、品質もコスパも良いからですね。
- 普段用の靴(水洗い出来て、しっかりとしたスニーカー)
- 仕事やフォーマル用の靴(軽くて履きやすいもの)
- 運動用の靴(ジョギング出来るもの)
の3種類を用意して、サンダルは現地で買うというパターンが一番安心なのではと思います。
サンダルは地元のかわいい民族衣装系のモノも履きたい人も多いでしょう。。
靴が好きで好きでしょうがなくて、派遣国でも毎日同じスニーカーを履くなんて嫌だ!という人は、
派遣国まで郵送する
他の荷物を削って靴にスペースを費やす
等方法は色々ありますので、ご自由に!!