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JICA青年海外協力隊 2年間で英語はペラペラになる?

  • 2019年5月16日
  • 2019年6月9日
  • 語学
2年間も海外で活動すれば、さすがに英語ペラペラになれるよね??

 

青年海外協力隊での2年間で、英語力、もしくは語学力のアップに期待している人は多いと思います。

やはり2年間海外生活をすれば、さすがに英語がペラペラになると思っている人はかなり多いようですね。

まず結論からお話しすると、

2年間普通に生活しているだけでは、英語(語学)がペラペラになることはまずありません

 

今回は、青年海外協力隊の2年間で一体どのくらい英語力が上達するのかについて、お答えしていきたいと思います。

 

KAERU
KAERU
とは言っても・・・
・協力隊の2年間で英語力はどのくらい伸びるか
・そこまで英語力が伸びない理由
・英語力を伸ばすためには?

 

2年間で実際どのくらい英語力が伸びる?

 

一口に英語力と言っても色々ありますので難しいのですが・・・・

ネイティブと何不自由なく、スラスラペラペラで会話できるようなレべルになるのは難しいと思います。

 

もちろん本人の努力次第で不可能などないのかもしれませんが、

いくら海外で生活しているとはいえ、普通に生活して、普通に勉強しているだけでは絶対に無理です。

 

・・・・というより、そこまで劇的には変わらない人が大半でしょう。

 

翻訳や通訳、外国人と対等に交渉事をするようなレベルを目指すなら(まあ、それぞれ独自の技術が必要ですが、それは置いといて)

それはもう、相当勉強しなくては無理だと思います。

どうして英語力が(そこまで)伸びない?

 

海外生活にも留学や転勤など色々あると思いますが、

大前提として、海外にいるだけでは語学力は身に付きません。

語学力を身に付けるには、日本にいようが外国にいようが、絶対に勉強が必要です。

 

バスケットの国アメリカ・・・その空気を吸うだけで高く飛べると思っていたのかなぁ・・・・

という、スラムダンクの有名なセリフがありますよね?

それと同じという事ですね。

 

特に青年海外協力隊では英語力が伸びにくい理由があると思います。

私が考える理由をいくつか述べてみますので、参考にしてみてください。

協力隊で英語が上達しにくい理由 ① ネイティブスピーカーと話す機会がない

青年海外協力隊の任地は「公用語が英語」とされている所が多いと思います。

公用語が英語ではなくても、職種によっては活動言語が英語という場合もありますね。

 

しかし、ほとんどの任地では公用語以外に「現地語」というものがあります。

現地の人にとっての母語ですね。

現地人の多くはバイリンガル、もしくはトライリンガルですが、

USAGI
USAGI
もしくはそれ以上

あくまでもネイティブではない、という事です。

まず、発音・イントネーションが皆さんが憧れる欧米風ではないので、その国の発音・イントネーション以外のリスニング力はあまり身に付きません。(もちろんキレイな英語を話す人もいるでしょう)

 

なので、ニュース番組や、字幕なしで映画を理解するというレベルはちょっと難しいかな、と思います。

 

皆さんが憧れる、ハリウッド映画に出てくるスラングとか、基本出てきません。ので、覚えることもありません。

僕の任国は英語力はかなり高い方だと思いますが、

KAERU
KAERU
Good morning. How are you ?
I’m fine, and you?
KAERU
KAERU
I’m fine thank you.

という、コテコテの感じでした。

 

その国の国民の英語力も、国によってマチマチです。

場合によっては、みんな自分より英語力が下、という事もあるかもしれません。

 

そういう状況だと、新しい単語なり言い回しをインプットするには自分が勉強するしかないので、なかなか上達しないのだと思います。

協力隊で英語が上達しにくい理由 ② そもそも英語を使わないケースも

国民の英語力が乏しい場合や、現地語が強い場合は、英語圏とされていても英語が使えない、という場合もあります。

国と言っても地域などで変わってくるとは思いますが、

タンザニアなんかがいい例だと思います。

スワヒリ語のシェアが強すぎるんですよね。

 

訓練では英語を勉強したけれど、スワヒリ語がないととても活動できない(英語が思った以上に通じない)というケースも多いみたいですね。

 

もちろんその逆もあって、東南アジアの国はインドネシア語だったり、クメール語だったり、おそらくほとんど触れたことのない言葉を一から勉強しても、いざ行ってみたら英語が思ったよりも通じた、というケースも少なくありません。

 

その国の英語力が高ければ、現地語なんてなくても困らない、という場合もあります。

僕は割とそういう感じで、現地語は赴任して10日間ほど講習を受けて、そこからビタ一文上達していません。

 

なので、仮に活動言語が英語とされていたとしても、国によってはほとんど英語を使う機会がない、という事も十分あり得ます。

英語を上達させるにはどうしたらいい?

 

とは言え、やっぱりせっかく2年も海外に行くんだから、英語力を身に付けるいい機会だと思っている人がほとんどだと思います。

 

英語力は日本ではまだまだ貴重なスキルですからね。

帰国後の事を考えたら、

キルギス語ンデベレ語ピジン語を覚えるよりかは英語を覚えたい、と思うのは当然の事です。

 

英語を上達させるには、それはもう勉強するしかありません。

KAERU
KAERU
やっぱりそうか・・・・

好くなくとも、それがアメリカだろうがイギリスだろうが

 

英語圏に住んでいるだけでは、

日常生活を送っているだけでは、

絶対に英語は上達しない

 

という事は肝に銘じておきましょう。

という訳で、協力隊の2年間で僕自身がやっていた英語学習法を紹介します。

日本でも出来る事がたくさんあるので、良かったら参考にしてみて下さい。

協力隊時代にやっていた英語学習法 ① 1日3つ 英単語

ノルマは1日たったの3つ。

新聞でもネットニュースでもなんでもいいので、知らない英単語に出くわしたら、例文を2つ位作って一緒にノートに書いて、

暇な時間にひたすら音読、書き取りをしていました。

もちろん、1日3つボキャブラリーが増えるという単純な話ではないのです。

忘れてしまう事もあるし、ターゲットとしていた単語以外の単語を先に覚える事もあります。

 

で、覚えた単語は無理やり会話で使ってみる。1日たったの3つならそれほど負担になりませんからね。

欲張らず継続できるように、というのが僕の場合はハマッたのかもしれませんね。

英語はメソッドも大切だが、「いかに継続させるか」がなによりも大事

 

地域の新聞やその国のネットニュースなどを継続して読むと同じ単語が繰り返し出てくるので定着しやすいんですけど、

僕のいた国では割とネガティブな単語ばっかり出てきたので、それも考え物ですね・・・

(不正、とか、被害、とか、伝染病、とか、苦しむ、とかに関連するワード)

 

Twitterも結構おすすめです。

例えば、国際協力に関心があるのであれば国連などのアカウントをフォローして、出てくる単語をチェックしていきます。

こちらも割と似たような単語が使われるので、国際協力関連で使われる単語を覚えることが出来ます。

協力隊時代にやっていた英語学習法 ② ストレスのたまらない友達を見つける

これはかなり重要ですね。

やっぱりいつも一緒にいられる友達なり、恋人を見つけてたくさん会話をするのが一番効果的だとは思います。

英語力の上達を目当てに友達や恋人を作れ、というのではありませんが、

信頼できる現地の友人の存在が2年間の内容を大きく左右するのは間違いないと思います。

日本人に一番足りないのは人前でのスピーキングの場数だと思いますので、間違ってもいいのでしゃべってしゃべって喋りまくりましょう。

 

 

ポイントは「ストレスのたまらない」という点ですね。

 

途上国では日本人は金持ちだと思われるケースが非常に多く、

何かにつけて金を期待されていると感じる場合があります。これは結構なストレスです。

上手にかわせる人や全く気にしないならいいと思いますが、

「やっぱり金として見ているのか・・・・」と感じてしまうと、人によっては少し辛い思いをすることになるかと思いますので・・・

英語が堪能な(ネイティブの)現地在住外国人ならそういう心配は要らないでしょう。

 

言葉を選ばずに言えば、

懐具合で人を差別しているように見えるかもしれませんが・・・

現地人との人付き合いにストレスを感じる人が非常に多いのも事実。

 

余計なストレスを溜めないためにも、ある程度の距離を保つことも覚えておくといいかもしれません。

協力隊時代にやっていた英語学習法 ③ 欧米の英語の音声メディアを聞く

前述しましたが、多くの現地人の英語はネイティブの発音・アクセントとは大分違います。

それがその国で使われている英語なので、その英語が間違っているというつもりはありませんが

ネイティブや、ネイティブに近い発音の英語に対するリスニング能力は上達しません。

 

英語のニュースや、ハリウッド映画を理解できるようになりたいのであれば、

意識してネイティブの英語を聞く習慣をつけた方がいいと思います。

 

音声メディアはラジオでもテレビでもポッドキャストでも何でもいいのですが、

地域によってはテレビもない、インターネット環境もよろしくないという場合もあるかと思います。

そのあたりは日本からめぼしい音声データなどを用意していくのがいいかもしれませんね。

 

音声を聞き流しているだけでは効果が薄いので、

リピーティング、シャドーイングなどの音読も意識してやっていきましょう。

 

また、まだ英語が苦手でニュースなどはハードルが高いという人には、

ネットなどで売っている英語発音は「UDA式発音PRO」みたいな音声教材からスタートするのが、

リスニングだけでなく発音も一緒に学べるのでオススメですね。

 

ちょっと簡単に感じる位の内容やスピードでも徹底的にやりこめば

気が付いた時には以外と地力が身に付いていたりするものです。(僕がそうでした)

音声スピードがゆっくりで物足りないという人には

たった60日で英語が話せる!?楽天3部門1位の英会話!<七田式>みたいなハイスピードの教材も面白いかもしれません。

協力隊時代にやっていた英語学習法 ④ TOEICの問題集

TOEICである必要はありませんが、現地生活で一番おろそかになりがちなのが文法でしょう。

前置詞なんかも間違って使い続けても基本的に誰も指摘してくれませんので、

変なクセがついてしまう可能性もあります。

 

なので、文法については意識してチョコチョコ勉強するのをオススメしますね。

TOEICはそれで英語力の全てが測れるというものではありませんが、

2年後に受験してみれば成果が数字として可視化されるので良いのではないでしょうか。

オススメのTOEIC文法教材を紹介しますので、良かったら。

一冊位スーツケースに入れておくといいかもしれませんね。

青年海外協力隊の2年間で英語はどのくらい上達する?まとめ

 

いかがでしたか?

まとめると、

結局勉強しなくては英語力は身に付かない

という事ですね。

ただ、青年海外協力隊の2年間で身に付くものの一つに、「英語に慣れる」というものがあると思います。

英語で話すことが当たり前になる、と言いますか。

いくら自分一人で勉強しても、これは日本ではなかなか身に付かない事ですので大きなアドバンテージと言えるかもしれません。

 

後はそこに

  • 正しい発音
  • 正しいスペル
  • 正しい単語
  • 正しい文法

など「正しい英語」をくっつけて行けばいいのではないかな、と思います。

勉強する時間は、少なくとも日本の社会人よりは取れると思いますので、

このチャンスを逃さずに、しっかり英語力を高めていきましょう。

 

それでは頑張って下さい!!