負担の少ない委員会、やりがいのある委員会はどれ?
委員会には入った方がいい?
訓練中の各種大きな役割と委員会
班長
いきなり委員会ではありませんが、生活班の班長です。
派遣前訓練では15人前後の生活班が構成され、生活班は同じフロアで生活することになります。
談話室でのコミュニケーションや班ミーティングなどもありますし、朝いちばん最初に顔を合わせる人たちという事で候補生の中でもホームクラスのメンバーと同じくらい近い存在になります。
入所時は訓練所から「仮班長」が指定されますが、これは年齢を考慮して決められていると言われいます。
20代後半~30代前半の人が指名されるケースが多いですね。
初回の班ミーティングで改めて班長を決める機会がありますが、多くの場合は仮班長がそのまま班長になります。
班長の仕事
毎日の点呼・報告、班長ミーティングに出席、班ミーティング司会進行と連絡事項の報告といった感じです。
「○○班!総員○○名!現在員○○名!以上ありません!」という朝の報告の声はいつまでも隊員の記憶に残ります。
班長のメリット・デメリット
良くも悪くも、班長は班の中心であり、班の顔です。
いい働きをすれば人望を得られやすいポジションで、訓練後も、派遣終了後も「班長!班長!」と慕われ続けます。逆に微妙な働きをすればそれが非常に目立ちますし、他の班の班長とも比較がされやすいかもしれません。
グループの中心でいたい、人望を集めたい、そんな人にはお勧めです。
副班長
副班長の役割
一応班長の補佐役という事になってはいますが、その実は講座終了後のアンケート回収係だったりします。
副班長のメリット・デメリット
副班長には定例会もありませんので、仕事量はそれほど多くない気がします。
余計な業務に邪魔をされずに自分の時間を確保できるのは大きなメリットでしょう。
あえて言うなら、デメリットは活躍する場面が少ないという点でしょうか。
体育委員
体育委員の役割
朝の集いのラジオ体操取りまとめ、体力テスト、体育祭の企画運営が主な仕事です。みんなの前に立ってラジオ体操を行うなど、比較的目立つポジションです。雨の日など体育館で朝の集いを行う場合は、ランニングの代わりのアクティビティを企画します。
体育委員のメリット・デメリット
体育委員は体育・スポーツ系の職種の人が集まりやすく、似たような職種同士で仲良くなれます。
毎日一定の仕事量があり、体力テストや体育祭の準備にはそれなりに時間をとられることになるでしょう。
逆に全然違う職種なのに体育委員というのも面白いかもしれませんね。
講座委員
講座委員の役割
各講座が始まる前の、講座概要の説明・講師の紹介。そして講座「ボランティアスピリット」の企画運営が主な役割です。
講座委員のメリット・デメリット
全員が参加する講座「ボランティアスピリット」は訓練中2回行われ、ほとんどの委員会活動はこの講座の企画会議になります。
全くの0から全て自分たちで企画して、席割やタイムライン作成などやらなくてはいけない事も多く、実はかなり大変な委員会です。このような大きな講座の企画・運営という経験は今後意外と役に立つものかもしれません。
野外訓練委員
野外訓練委員の役割
※最近の隊員の話では、野外訓練はなかったという情報もありますが念のため・・・
訓練後半に行われる、野外訓練の企画・運営です。
野外訓練中は隊員が講師を務める「野外訓練講座(かまどの作り方、魚のさばき方など、隊員の得意な事、派遣国で役立つことをシェアする)」も行われますのでそちらのサポートや予算管理なども行います。
野外訓練委員のメリット・デメリット
たった2日間の野外訓練の為だけの委員会と言えますが、かなり早い段階から企画・準備は行われるので業務の量は多い委員会でしょう。多くの人が楽しみにしているアクティビティですし、やることははっきりしているので、楽しみながら活動しているイメージがあります。
図書委員
図書委員の役割
図書館の管理・運営です。図書館にいる司書さんをイメージして頂ければいいかと思います。
図書委員のメリット・デメリット
何か大きなイベントの企画などをする委員会ではないので、忙しさの波が少ない委員会だと思います。
デメリットは特にないように思いますが、強いて言うなら大きな仕事がない、という位でしょうか。
ラジオ委員
ラジオ委員の役割
ラジオ番組の企画・運営です。もちろんラジオDJの役割もあります。このラジオは実際に市内に放送されるので、一般市民の耳に耐えうる番組を作成しなくてはいけませんね。
訓練の後半には、好況で流された番組が朝のランニング中に所内でも放送されます。
ラジオ委員のメリット・デメリット
ラジオ番組の運営やDJなど普段はなかなか出来る事ではありませんので、単純に楽しいと感じる人が多いと思います。大きなデメリットはないように見えますが、質の低い番組を作れば批判は受けるかもしれませんね。立候補する人が多い人気の委員会の一つです。
その他の役割
訓練中はこれ以外にも、派遣国リーダー、ホームクラスリーダー、週番、洗い物当番、週1回の隊歌「若い力」の練習のまとめ役、非公式ですが訓練終了前夜祭の実行委員会などがあります。
基本的に委員会ほどの作業量はありません。
週番の主な役割は起床時の放送、朝の集いの運営、就寝前の見回りチェックが役割です。朝は早く夜は遅いという仕事ではありますが、、あくまで1週間限定なので大した負担にはならないと思います。
委員会のメリットとデメリット
委員会に入ると、その活動に多くの時間を取られます。
一方で、週番が回ってくる機会が少ないというメリットもありますが、総合的にみると委員会に入っている候補生の方が忙しいのはほぼ間違いないと思います。
なので、語学に集中したい人や、個人的にやりたいことがある人にはあまり参加はおすすめできません。
というより、
語学が苦手で、特にボトムクラスに属している人や、
アジアの言葉、フランス語など初めての言語を学習している人は
やらない方がいいです。本当に時間が足りなくなります。
テクニカルクラスの模擬授業の準備などで、何もしなくてもそれなりに作業量は多いですからね・・・
とは言え、班の中で誰かが何かをやらなくてはいけないという空気もあると思います。
自分が何もやっていないのはどこか気まずい、恐縮してしまう、というのであれば
図書委員や副班長のような比較的負担の少ない役割にさっさと立候補してしまうのも一つの方法です。
委員会に属するメリットとしては、やはり同じ委員会というコミュニティで色々な人と仲良くなる事が出来るという点が挙げられます。
委員会活動を通じて得られるやりがいや絆というものもあるでしょう。たくさん思い出を作りたい、色々な人と仲良くなりたいという人は、是非積極的に立候補してください。
まとめ
今回紹介したのはあくまで私の隊次の訓練での委員会であり、現在の訓練では多少異なるかもしれません。
ただ、今回の記事で伝えたかったことは、
委員会に参加することによって
得られるやりがいや繋がりは確実にある反面、
時間的な制約も間違いなく受ける
という事です。
何も知らないで参加して、語学が全然はかどらなかった・・・そんなことになってしまっては元も子もありませんからね。
これから訓練を控える候補生の皆さんが充実した訓練生活を送る参考になれば幸いです。