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途上国在住者向け 料理に「コーラ」を使う方法

料理でコーラを○○の代わりに使えるって聞いたけど・・・
今回は「コーラを料理に使う方法」とうテーマでお話します。
日本で生活していたら、普段コーラを料理に使う人なんてほぼいないと思います。
しかし、青年海外協力隊が派遣される発展途上国では、手に入る食材や調味料は圧倒的に限られています。
コーラを調味料として使う事で、いつもの料理のレパートリーが劇的にアップするのをご存知でしょうか。
先に結論からお話します。
コーラは「みりん」の代わりに使えます!
コーラをみりんの代用品にできるという話は聞いた事がある人もいるかと思いますが、
実際に試したことがある人は少ないのでは。
実際にコーラをみりんの代わりにして料理をし、人に食べさせたこともある私が、
調味料としてのコーラのすばらしさをお話します。




和食におけるみりんの役割

みりんの基礎知識

普段料理をしない人は「みりん」の名前は知っていても、みりんが何のために使われているのかあまりご存知ではないのではないでしょうか。

みりん、というのはは分かりやすく言うと「甘い酒」です。

原材料は米ですね。実は、上質なみりんはそのまま飲んでもおいしいです。

家庭では「みりん風調味料」を使う人が多いと思いますが・・・・

 

「酒」は「SAKE」と言っても分かる人は増えてきていますが、英語で言うと「Rice wine」

みりんを英語で言うと「Sweet rice wine」となります。

 

 

みりんは料理を甘く味付けするために使われるものですが、

  • アルコールが含まれているため「臭みを消す」
  • アミノ酸が含まれているので「うま味成分が入っている」
  • 料理の表面に皮膜を作るので「照り」が出る
  • 料理を煮しめる効果があるので「煮崩れを防ぐ」

という効果もあり、このあたりが砂糖との違いと考えていいでしょう。

 

みりんはどんな料理に使われる?

みりんというと「煮もの」というイメージを持つ人も多いと思いますが、

「甘い醤油ダレ」にはほぼみりんが使われていると思っていいでしょう。

  • 肉じゃが
  • 照り焼きのタレ
  • 親子丼やかつ丼のタレ
  • 手羽先のから揚げのタレ
  • 天だし

挙げればキリがありません。

 

和食の「タレ」の多くは、実は「出汁・醤油・みりん」で構成されています。
出汁5:醤油1:みりん1 や
出汁4:醤油1:みりん1 のように、出汁の分量を変えることで様々な料理に応用することが出来ます。
和食の世界で「ゴーイチイチ」やさらに略して「ゴーイチ」「ヨンイチ」といったりしますが、
この「出汁・醤油・みりん」の割合の事を指しています。

発展途上国でみりんは手に入る?

途上国ではみりんは「無い」か「とても高い」

発展途上国でもキッコーマンなど日本の醤油は手に入る場合が多いですが

「みりん」はなかなかおいていないのではないでしょうか。

置いてあったとしても、高すぎてとても使えないケースがほとんどだと思います。

私のいた国では、300ml入りのビンでも7~8ドルくらいしたと思います。さすがにちょっと高すぎますので、私は使ったことがありませんが。

少なくとも、青年海外協力隊の現地生活費では出せる金額ではありませんよね。

 

 

それに、そこまでみりん欲しいか?みりんがないと困るか?というと、それも微妙です。

普段の料理で「みりんが無ければ料理ができない」「絶対に欠かせない」と思う日本人はあまりいないでしょう。

 

砂糖を使って甘くするか、みりんを必要とする料理は作らないかのどちらか、という人が多いのではないでしょうか。

 

コーラをみりんの代用に

そこで皆さんに試してもらいたいのが、

「みりんの代わりにコーラを使う」という方法です。

 

 

私自身、現在生活している発展途上国でかつ丼や鶏の照り焼きを作る時は、みりんのかわりにコーラを使っています。

 

自分で食べても問題ないと思いますし、

ゲストに振舞ってもおいしいと言ってくれています。

 

 

違和感は全くありません。加熱調理してしまえば、コーラの風味も一切感じることはありません。

料理にコーラを使っていると言っても、味だけで分かる人は恐らくほとんどいないと思います。

もちろんコーラにはアルコールも含まれていませんし、原材料も違いますので全く同じではありません。

コーラの甘みとカラメル成分が料理に甘さを足してくれる、という程度でしょう。

しかし、

発展途上国というみりんが手に入りにくい環境で日本料理を楽しむという点で考えれば、

みりんの代わりにコーラを使っても全く問題はないと思います。

 

私がコーラをみりんの代用にオススメする理由

私がコーラをみりんの代用品として推薦する理由としては、その手軽さにあります。

コカ・コーラが手に入らないという国は恐らくほとんどない、という事が一つ。

 

そして、もう一つのポイントは

レシピに書いてある「みりん」をそのままコーラにかえてあげればいい、という手軽さです。

 

 

先ほどもお話しましたが、煮物やタレなどは

「出汁〇〇:醤油1:みりん1」

の出汁の量を変えれば幅広く応用が利きます。

親子丼のタレなら4:1:1 

肉じゃがや肉豆腐なら 5:1:1

という具合です。

 

醤油、みりん、酒(なければ白ワイン)を同じ割合で混ぜて煮詰めれば、(三同割といいます)

照り焼きのタレや手羽先のタレなどに使えます。

 

このあたりを押さえておけば、かなりレパートリーは増えるはずです。

インターネットでレシピを参照にして作る方もいると思いますが、みりんをコーラに変えるだけでOK.

 

この手軽さはかなり魅力です。

砂糖で代用するなら、みりんと同じ分量という訳には行きませんからね。

 

ちなみに、もう一つ料理のポイントをお伝えします。

色々なレシピを見ている人は分かると思いますが、同じメニューでもレシピによって調味料の分量はかなり異なります。

から揚げでも、かつ丼でも、全く同じ分量のレシピを見つける方が難しいでしょう。

 

これはつまり・・・・大体で作っても、常識的な範囲であればある程度おいしく出来るという事なんです。

大事なのは、基本となる割合(ヨンイチ、ゴーイチ、三同割など)と、それらの味の感覚を押さえておくことでです。

 

肉じゃがのジャガイモの分量に対するタレの分量なんて、大体でOKですよ。

まとめ

この記事のポイントです。

みりんの代わりにコーラを使っても、味になんら問題はない

もちろん、みりんが安く手に入るのであれば、わざわざコーラを使う必要はないでしょう。

ですが、もしみりんを入手しにくい状況であれば、コーラを使っても全く問題はないという事です。

 

 

アフリカなどの国ではレストランで食べるにしても、中華食材屋さんで調味料を買うにしても、

日本の味を楽しむにはそれなりのコストがかかってしまうものです。

 

特に金銭的に大きな余裕のない青年海外協力隊にとっては、キッコーマンの醤油だって気軽に買えるものではないかもしれません。

どこでも手に入って、かつ安いコーラを使って、簡単に日本料理を楽しめるなら使わない手はないでしょう。

 

もう一度言いますが、

みりんの代わりにコーラを使っても「普通においしく」食べられます。

 

今回の記事を参考にして、是非、普段の食生活を少しでも楽しくするのに役立ててください。