- ハサミが全然切れない、とか
- セルテープもホチキスもない、とか
- 派遣国に持って行った方が良い文房具
文房具を持っている所を見せない!
現地の人へのお土産に文房具はアリ?
アフリカの文房具は品質が悪くて高い
まず、現地のスーパーやステーショナリーショップに行けば(あればの話)
- ハサミ
- のり
- ホッチキス
- 定規
- セロテープ
など、基本的な文房具は大体置いてありますが、高いし質も良くありません。
ハサミが全然切れないという事はないかと思いますが、無駄に大きかったりします。
日本で買った方が質がいいし、コンパクトだし、圧倒的に安いですね。
文房具をどのくらい使うかはその職種によっても違うと思いますが、
小学校の先生が使うようなシール、ステッカーなどは見つからない可能性があるので日本から持って行った方がいいかもしれません。
と言うか・・・・
必要と思われる文房具は全て日本から持って行った方が良いかと思います。
ハサミやホチキスくらいならわざわざ新しいものを買い揃えなくても、自宅にあるもので十分です。
現地で買ったとしても、おそらく日本には持ち帰らないでしょう。それならば日本で買った方が絶対に良いですね。
ホチキスなどは日本のものとは規格が違いますので、たくさん使うようなら針も持っていきましょう。
特に持って行った方が良い文房具は?
ボールペンは安くていいのでたくさん持っていこう
私が特にお勧めするのはボールペンです。
安いもので良いので、10本くらい持って行って良いかと思います。
何故かと言うと、こちらのボールペンは
- すぐ壊れる(ハード面)
- すぐインクが出なくなる
- すごく書きにくい
からです。
学校配属なら試験の採点を行う可能性がありますので、青や赤のペンも持っていると良いかと思います。
さらに、
同僚から毎日のように「ボールペンを貸してくれ」と頼まれる可能性があります。
そして、貸したら忘れられる可能性がかなり高いです。
たくさんあった方がいい、というのはこういう理由です。
ペンも持たずに職場に来て、仕事にならんだろ・・・
というのはもっともな話ではありますが・・・・イライラするだけ損です。
余談になりますが、任国外旅行などに行く際は必ずボールペンを持っていきましょう。
イミグレーションで入国の為の書類を記入するのですが、
書類を記入したいのにボールペンがない、なんていうのは割と当たり前にある話です。
窓口に「ペンもないのにどうやって書くんだよ!」とゴネた所で貸してくれませんので、
ペンを持っている誰かから借りるしかありません。
下手したらボールペン待ちの行列が出来る可能性もあります。
まあ、ボールペンは常に携帯する癖をつけた方がいいですね。
紛失することを考えたら、安いものでいいのでやっぱり多めに持って行っても損はありません。
マジック
実際に無くて困ったのは「太いマジック」です。
こっちではなかなか見つかりませんでした。
そんなに頻繁に使うものではありませんが、段ボールやガムテープに何か書くときに重宝しますね。
何本も持っていく必要はないかと思いますが、あれば必ず使います。
書道セット
書道セットは割と定番ですが、書道の為の筆と墨汁くらいはあっても良いかと思います。
書道を経験されている方なら、日本文化を見せるという意味で硯で擦って、文鎮で半紙を押さえて、というのも良いと思いますが、ガチの書道を見せたいという場合でなければ何かで代用すればいいでしょう。
「書道セット」となると意外とかさばりますからね・・・
ただ、持っていれば隊員が集まって参加、企画するイベントでも大活躍しますのでオススメです。
(相手の名前を漢字で書いてプレゼントすると喜ばれます)
文房具も持っていくときの注意点
日本から文房具を用意したら、普通は文房具ケースにまとめて入れて、職場に持っていくと思うんです。
しかし、ここで注意点。
バラエティ豊かな文房具を持っている所を見られると、かなり頻繁に同僚や生徒が借りに来ます。
私の場合、一番多かったのがホチキス。
生徒がそれぞれ学校の資料や授業のレポート、試験の結果などを学校指定のファイルに入れるのですが、その時にレポートなどをホチキスでまとめるのに使う訳です。
「Can I have a stapler. Sir ?」
と一日に何回も来るならまだしも、又貸ししてどこに行ったか分からなくなる、なんてことも・・・
アフリカでは文房具を買う余裕がない生徒も多いので、基本的には持っている人に借りるという文化が定着しています。
試験中でも、消しゴムや定規の貸し借りが頻繁に行われます。(試験官に、借りてきてくれと頼みます)
助け合って補う文化というと一見美しく見えますが、
人のモノを無くしたり、壊したりと無責任な扱いをする事もやっぱりある訳です。
このあたりを受け入れる覚悟があるなら良いのですが、多くの場合は
- なんで善意で貸しているこっちがイライラしなきゃいけないんだ!!
- 私は便利な道具係じゃない!!
となるのが関の山。
という訳で、文房具は出来るだけ見せない、もしくは持っていないフリをするのが無難です。
これは文房具に限った事ではありません。
モノを大切にしない、というより、大切に扱う方法を知らないという印象ですが・・・・
そのあたりを教育するのも青年海外協力隊の役割ではありますね。
お土産に文房具はアリ?
派遣前、現地の人へのお土産には3色ボールペンがオススメという話を聞きました。
そして実際に日本から持ってきて同僚に配ったのですが・・・・・
結論から言うとあまりオススメできません。
何故かと言うと、お察しの通り大切に扱ってくれないからですね。
プレゼントしたものですのでどう扱おうとその人の勝手なのかもしれませんが、
たかがボールペンとは言え、自分が贈ったものをぞんざいに扱われるのは気分のいいものではありませんよね。
ボールペンを配った翌日に「ボールペン貸してくれ」と言われて愕然とした記憶は今でも残っています。
お土産に持っていくなら、食べれば無くなる「消えモノ」です。
日本らしいお菓子やお茶などが良いのではないでしょうか。
扇子やうちわなど、日本文化的なものを持っていくのはいいですが、あくまで自分のモノとして持って行った方が良いと思います。
さいごに
誤解の無いように言っておきますが、
もちろん、ボールペンやモノを贈ったとしたら,
ずっと大事に使ってくれる人もいるでしょう。
ただ、私の周りにはそうでない人しかいなかった、という事なのかもしれません。
今回は「自分が嫌な思いをしないためには」という観点からアドバイスさせていただきましたが、
青年海外協力隊として、モノを大切にする習慣を教えたい、借りたものをちゃんと返すという事を教えたい、というのであれば、いくらでも貸して良いかと思います。
とにかく、「Can I have(borrow)~」攻撃の洗礼にイライラする隊員が多いのは事実です。
派遣にあたり、参考になれば幸いです。